韓国公取委、中国EC「AliExpress」に対する調査を開始 消費者保護義務違反の疑い

韓国公取委、中国EC「AliExpress」に対する調査を開始 消費者保護義務違反の疑い

 中国系のオンライン通販サイト「AliExpress(アリ・エクスプレス)」が消費者保護義務に違反した疑いがあるとして韓国公正取引委員会が調査を開始した。公取委は先日ソウル市中区のアリコリアのオフィスに調査官を派遣し、消費者のクレーム対応に関する資料を押収した。公取委が明らかにした。アリコリアはアリエクスプレスの韓国法人だ。

【写真】AliExpressで販売されている「中国韓服」

 公取委はアリエクスプレスが電子商取引法上の「消費者保護義務」に違反しなかったか調査を行っているという。現行法上アリエクスプレスのようなECプラットフォームは出店する業者に関する情報などを消費者に提供しなければならず、また消費者の不満や紛争解決に必要な人材や設備などを十分に確保する義務を負っている。

 昨年韓国消費者連盟が受理したアリエクスプレス関連の通報件数は465件で、一昨年の93件に比べて5倍に増えた。類型別では「配送遅延」「誤配」「商品の欠落」「配送中の紛失を含む契約不履行」が226件で全体の49%を占めた。さらに「返金拒否」などが143件(31%)、偽物や商品の破損など「品質への不満」が82件(18%)だった。

 昨年の国政監査でもアリエクスプレスによる「偽物販売」が問題となった。公取委のハン・キジョン委員長は当時「不公正な行為という観点から調査を検討しており、必要であれば臨時の販売中止命令も検討する」との考えを明らかにしていた。公取委の関係者は「調査で法律違反が確認されれば厳正に対処する」とコメントした。

クォン・スンワン記者

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