「大型病院は重症患者のみ」 転院システム構築本格化=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国で医師不足を解消するため大学の医学部定員を拡大するとの方針を発表した政府と、これに反発する医師らとの対立が続いて研修医の職場離脱が続くなか、大型病院が重症患者の診療に集中できるよう、患者の病院間搬送を支援する転院協力システムづくりが本格化する。

 医療界によると、保健福祉部は先ごろ、大韓病院協会を通じ全国の総合病院などを対象に「回送担当病院」の申請意向があるかどうかを確認する調査を行っている。

 同部が先月28日に上級総合病院は重症・救急患者を集中的に治療し、そのほかの病院は転院された軽症患者に適切な診療を提供する環境づくりを講じる非常診療対策を発表したことによるもの。

 回送担当病院に選定された100の病院は患者を転院する際に必要な病院の治療情報を提供するとともに、迅速な回送と積極的な診療に向け上級総合病院と協力する役割を担う。

 今月中に回送担当病院の選定と人員配置を終え、転院協力システムづくりを急ぐ方針だ。

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