集中治療室担当医の業務範囲拡大 研修医の職場離脱受け=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国で医師不足などの対策として政府が発表した大学医学部の入学定員増に反発して研修医が集団で職場を離脱し、医療現場で人手不足などの混乱が続いていることを受け、政府は12日、総合病院などで勤務する集中治療室担当医(専門医)の業務範囲を担当の集中治療室から別の病棟の集中治療室に一時的に拡大した。

 集中治療室担当医は小児科など配置された特定の診療科のみで診療が可能だったが、当分の間はこうした制限がなくなり、別の集中治療室でも診療ができるようになった。

 保健福祉部によると、8日午前11時時点で全国100の主要病院に勤務する研修医全体の92.9%に当たる1万1994人が職場を離脱している。

 政府は先月20日、研修医が集団で職場を離脱したことを受け、診療の空白を最小化するとして入院担当医の業務範囲を拡大し、別の病棟の入院患者も診療できるようにした。今月8日からは看護師が救急患者を対象に心肺蘇生術を行い、薬を投与できるようにする内容を盛り込んだ「看護師業務関連モデル事業補完指針」を発表した。

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