韓国政府 ソウル大医学部教授全員の辞表提出方針に「深刻な懸念」

【ソウル聯合ニュース】韓国政府が医師不足などの対策として発表した大学医学部の入学定員増に反発して研修医らが職場を離脱している問題を巡り、ソウル大医学部の教授全員が辞表を提出する方針を決めたことについて、曺圭鴻(チョ・ギュホン)保健福祉部長官は12日、「患者の命や健康を脅かすもので、極めて深刻な懸念を表す」として、「患者のそばで専攻医(研修医)が戻るよう政府と共に知恵を集めることを願いたい」と強調した。

 ソウル大医学部教授協議会の非常対策委員会は11日に総会を開き、政府が事態解決へ合理的な案を出さなければ18日に辞表を提出することを決めた。総会には同医学部所属の教授430人が出席した。ソウル大の教授らが辞表提出の可能性を表明したことで、医療現場の混乱はさらに拡大する見通しだ。すでに一部の病院で始まった教授らの辞表提出の動きが加速する可能性もある。

 一方、曺氏は職場を離脱した研修医のうち5556人に免許停止など行政処分の事前通知書を発送したとして、「過った行動には相応する責任を問うという政府の原則には変わりがない」と述べた。

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