農心「辛ラーメン」は韓国より日本の方がおいしい?【萬物相】

 日本で暮らしている韓国人ユーチューバーが「日本で売っている辛ラーメンの方が具も多いし、値段も安い」と主張して動画をアップロードしたところ、再生回数が600万回に達した。「日本の辛ラーメンは850ウォン(約96円)、韓国の辛ラーメンは900ウォンで売られているが、ネギやシイタケなどの具は日本の辛ラーメンの方が大きく、ボリュームがある」と言って比較したものだ。

【写真】具の量が全然違う? 日本と韓国の辛ラーメンを比べてみると

 韓国国内向けより輸出用の方がいいという「自国民は冷遇されている」との認識は韓国人消費者の間で長年にわたり根付いてきた。20年前に米国で駐在員をしていた知人は、現地で現代自動車製の車を購入し、帰国の際、運送費までかけてコンテナに積んできた。彼は「現代自動車では輸出用の車には、(韓国国内向けの車よりも)はるかに厚くて丈夫な鋼板を使っていて、安全だから(韓国に持ってきた)」と言った。こうした消費者の認識があまりにも根強いため、現代自動車は生産工程を動画で公開し、輸出用と韓国国内向けで鋼板の厚さを変えることがどれほど非効率的なのかを説明したが、かえって非難の書き込みが相次いだ。米国におけるシェア拡大に向け、破格の保証期限などを約束し、アグレッシブなマーケティングを展開している一方で、韓国の消費者は冷遇していると考えられてきたため、現代自動車がもっともらしい説明をしても、すぐには信じてもらえなかったのだ。

 このため、2015年には「(現代自動車製セダン)ソナタ発売30周年」の会場でサプライズ・イベントまで開いた。米アラバマ工場で作った赤いソナタと、韓国・牙山工場で作った韓国国内向けの青いソナタを向かい合わせに走らせ、時速56キロメートルで正面衝突させたのだ。実験に先立つアンケート調査では、回答者の74%が「韓国国内向けと海外輸出用のソナタの安全性は違う」と答えた。だが、実験の結果、韓国国内向けと輸出用の車の破損程度に差はなかった。

 企業では各国の消費者の好みによって、国ごとに製品構成や価格に差を付けることがしばしばある。特派員だった時、フランスで車を買ったが、同国ではマニュアル車(MT車)でエアコンがないものが一般的だった。だから、エアコン付きのオートマ車(AT車)に自動ドアを取り付けるためにさらに大金を払った。はっきり「自動ドア」と言ったはずだったが、受け取った車を見てみたら、運転席と助手席だけが自動で、後部座席は窓もハンドルを回さなければ開かない完全な手動式で、あきれた経験がある。

 韓日の辛ラーメン比較も話題になって久しい。辛ラーメンを製造している大手食品メーカー「農心」は具の多い日本のカップラーメンと市場で競い合うため、日本では韓国より辛ラーメンの具を3グラム増やし、味もあまり辛くならないように現地化したという。消費者価格も、もともと日本の方が韓国より高いが、円安により日本で辛ラーメンを販売する店が多くなり、割引販売も増えた結果、このように逆転するケースが出てきたものだ。辛ラーメンは世界の約100カ国で販売されているだけに、有名税を払うことになったようだ。

姜京希(カン・ギョンヒ)記者

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