尹大統領の支持率36% 与党37%・最大野党32%・曺国氏新党7%=韓国

【ソウル聯合ニュース】世論調査会社の韓国ギャラップは15日、全国の18歳以上の1002人を対象に12~14日に実施した調査の結果、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の支持率は前回調査(5~7日)より3ポイント下落した36%だったと発表した。不支持率は3ポイント上昇した57%だった。 

 支持率は2週連続で39%を維持していたが、下落に転じた。

 尹大統領を支持する理由は「医学部定員の拡大」(22%)、「外交」(12%)、「決断力・推進力・粘り強さ」(7%)、「経済・国民生活」(5%)などだった。

 支持しない理由は「経済・国民生活・物価」(16%)、「独断的・一方的」「コミュニケーション不足」(いずれも9%)、「医学部定員の拡大」(7%)などと続いた。

 韓国ギャラップによると、尹大統領を支持する理由は1年近く「外交」がトップを占めたが、「医学部定員の拡大」が1位に浮上し、支持率上昇をけん引した。ただ今回支持率が下がったことについては、医学部定員の拡大を巡る政府と医療界の対立、医療混乱の長期化への懸念が影響したと分析した。

◇政党支持率 曺国氏の新党が躍進

 一方、政党支持率は保守系与党「国民の力」が前回調査と同じ37%、革新系最大野党「共に民主党」が1ポイント上がった32%だった。曺国(チョ・グク)元法務部長官率いる新党の支持率は1ポイント上昇した7%だった。

 「改革新党」は2%、「緑の正義党」「新しい未来」「進歩党」はそれぞれ1%、支持政党がない無党派層は17%だった。

 韓国ギャラップは共に民主党と曺国氏の新党は40・50代のコア支持者を共有しており、民主党支持者のうち3人に1人は4月の総選挙の比例投票先に曺国氏の新党を選んだと明らかにした。民主党の支持率の変動は総選挙に向けた公認候補選びを巡る混乱のほか、曺国氏の新党の影響を受けたもので、支持率の減少ではなく「分化」と分析した。

◇総選挙 与党支持40%・野党49%

 総選挙で「現政権を支援するため、与党の候補が多く当選すべきだ」と答えた人は40%、「現政権をけん制するため、野党の候補が多く当選すべきだ」とした人は49%だった。無党派層では46%が「野党の候補が多く当選すべきだ」と回答し、「与党の候補が多く当選すべきだ」と答えたのは14%だった。

 投票する意向がある比例代表政党では国民の力の比例向け系列ミニ政党「国民の未来」が34%、共に民主党を含む野党系のミニ政党「共に民主連合」が24%、曺国氏の新党が19%、改革新党が4%、緑の正義党と新しい未来がそれぞれ2%だった。

◇医学部定員増 政府案支持47%・反対6%

 医学部定員を従来の約3000人から約5000人に増やす政府の方針に関しては、「政府案通り2000人の定員拡大を推進すべきだ」との回答が47%、「増員の規模や時期を調整した仲裁案をまとめるべきだ」が41%、「定員を拡大してはならない」は6%だった。

 医療界の反発や医療混乱に対する政府の対応に対しては「間違っている」が49%、「よくやっている」が38%だった。

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