これぞ文武両道…くふうハヤテの竹内奎人投手が医師国家試験に合格 現役プロ野球選手初

 竹内選手は群馬大学野球部でもレベルを落とさず、昨年11月に現在所属するチームの入団テストに合格した。身長181センチ、体重83キロの堂々とした体格、そして50メートル6秒3という俊足もチーム関係者の注目を集めたという。

 学業とスポーツを並行する文武両道は決して楽な道のりではなかった。竹内選手は大学3年生だった2020年春に右肘を負傷した。野球をやめることを考えるほど重症だったという。ところが手術を受けた翌日に病室のテレビでプロ野球ドラフト会議の中継を見た竹内選手は、高校時代の同級生でライバルだった選手がDeNAに指名されたことを知り、「自分もやればできる。もう一度心から野球をやりたい」と改めて強く誓ったという。

 竹内選手は解剖学や生理学、栄養学などの授業で学んだ内容を自らのリハビリや練習に取り入れたという。危機をチャンスにしようとしたのだ。その結果、回復後の試合では自己ベストの147キロのストレートを記録した。高校時代の最速は141キロで、それを上回るスピードが出たのだ。その時に竹内選手は「野球はまだやめない」と心に決めたという。

 日本のスポーツ・ニュース・サイトTHE ANSWERによると、竹内選手は医学部卒業後に研修医として2年間経験を積まねばならない。竹内選手は「選手生活を終えてから医師の道に進みたい」とTHE ANSWERの取材に語った。竹内選手は昨年10月にSNS(交流サイト)を通じ「医師不足が懸念されるが、今後も挑戦を続けたい」との考えを示した。日本は医師不足のため医学部定員を増やしている。

 竹内選手は「医学部出身」のフレーズについて「応援してもらえるきっかけになり得る」と語る。竹内選手は「いま野球と勉強を両方頑張っている小中学生は、二つをてんびんにかける時が絶対来る。そんな時に両方頑張る人が一人でも増えてくれたらうれしい」とTHE ANSWERの取材に語った。

金東炫(キム・ドンヒョン)記者

【写真】力投する竹内奎人投手

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  • ▲日本のプロ野球新球団「くふうハヤテベンチャーズ静岡」の竹内奎人投手(25)が2月3-4日に行われた医師国家試験に合格していたことが分かった。写真は試験を終え会場前で笑顔を見せる竹内奎人投手(25)。/X(旧ツイッター)
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