韓国 けさのニュース(3月20日)

◇医学部定員の増員分 きょう大学別配分発表

 医師不足解消のため2025学年度から大学医学部の定員を2000人増やす方針を打ち出した政府と、これに反発する医師側との対立が解消される兆しが見えない中、20日に大学別の定員配分の結果が発表される。これを受け、大韓医師協会は今後の全面ストライキに向けて新任会長らの意向を確認する方針だ。政府は地域医療の発展と小規模な医大の力量強化の必要性を強調しており、増員分は首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)以外の大学に80%(1600人)、首都圏の大学に20%(400人)の割合で配分される見通しだ。

◇尹大統領が大統領室秘書官の辞意受け入れ 不適切発言で物議

 大統領室の黄相武(ファン・サンム)市民社会首席秘書官が20日、辞任した。大統領室は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領がこの日、黄氏の辞意を受け入れたと伝えた。黄氏は記者団との昼食会で、政権と対立してきたMBCテレビの記者に対し、1980年代に軍事政権を批判した記者が軍人らに襲撃された事件に言及して圧力をかけたとして物議を醸していた。

◇北朝鮮「新型極超音速ミサイル用の固体燃料エンジン実験実施」 金正恩氏が満足感

 北朝鮮の朝鮮中央通信は、ミサイル総局と傘下の発動機(エンジン)研究所が19日に北西部・平安北道鉄山郡の西海衛星発射場で、新型の中長距離極超音速ミサイルに搭載する多段式の固体燃料エンジンの地上燃焼実験を実施したと報じた。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が立ち会い、実験の結果に満足感を示したという。 

◇国民年金の繰り上げ受給者 過去最多85万人

 国民年金公団の統計資料によると、23年11月時点の早期老齢年金受給者は84万9744人(男性57万4268人、女性27万5476人)で、早期老齢年金制度が施行された99年以降で最多となった。国民年金の受給年齢を繰り上げる早期老齢年金は、受給開始が早くなる分受給額が削られて損をするため「損害年金」と呼ばれる。国民年金研究院が22年7月に行った調査では、損をするにもかかわらず国民年金を操り上げ受給した理由として「生計費の準備」が最も多く挙げられた。

◇4~6月期の電気料金あす発表 据え置きの見通し

 韓国電力公社は21日、4~6月期の電気料金に適用される燃料費調整単価を発表する。産業通商資源部と韓電は、現在の1キロワット時(kWh)当たり5ウォン(約0.6円)を据え置く方向で協議中だと伝えられた。燃料費調整単価は直近3カ月間の燃料の価格変動を電気料金に反映するための単価で、1kWh当たりプラスマイナス5ウォンの範囲で算定される。液化天然ガス(LNG)をはじめとする主要燃料価格は安定傾向を維持しており、燃料費調整単価はマイナスとなっているが、政府は韓電が深刻な財務危機に直面していることを踏まえて上限の5ウォンを引き続き適用するよう指示している。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい