韓国 きょうのニュース(3月20日)

◇医学部定員増 地方1639人・ソウル除く首都圏361人に

 李周浩(イ・ジュホ)社会副首相兼教育部長官は20日、医師不足解消のため2025学年度から増員することを決めた医学部の入学定員について、大学別の配分結果を発表した。首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)以外の27大学の医学部に増員分の82%に当たる1639人を割り当てる。医学部の定員が50人以下の小規模な大学のみがある京畿道と仁川市では、5大学に361人を配分。需要調査に参加したソウルの8大学には増員分の定員を配分しなかった。

◇首相「医学部2千人増員は最小限の数字」 妥協せず

 韓悳洙(ハン・ドクス)首相は20日、「医療改革に関する国民向け談話」を通じ、政府が提示した大学医学部の入学定員増について「2000人の増員は医師不足を解決するための最小限の数字」と強調した。政府は教育環境と地域医療の現実を踏まえて増員規模を2000人に定めたと説明し、2025学年度から定員を2000人増員したとしても大学医学部の教育環境で十分に受け入れ可能だと述べた。政府の方針に反発する研修医らは一斉に職場を離脱している。韓氏は、定員増を振り出しに戻って見直すか小規模の増員で妥協しようといった意見もあることに対し「政治的損益に基づく適当な妥協が結局は国民の被害へと跳ね返っていく事実を、政府は骨身にしみている」と言及した。 

◇曺国氏新党に勢い 最大野党が「けん制」

 4月10日に投開票される総選挙(定数300)で過半数の議席維持を狙う革新系最大野党「共に民主党」が、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の側近で元法務部長官の曺国(チョ・グク)氏が結成した新党の予期せぬ躍進に警戒を強めている。一部では、新党の支持率が総選挙まで上昇の勢いを維持した場合、最大15議席の確保も可能だという見方が出ている。これを受け、共に民主党の選挙対策委員会は「共に集中」(小選挙区も比例代表も共に民主党)というスローガンを打ち出し、小選挙区は共に民主党、比例代表は曺国氏の新党と訴える同党のけん制に乗り出した。

◇北朝鮮が固体燃料エンジン実験 5カ年計画早期達成か

 北朝鮮の朝鮮中央通信は、19日に新型の中長距離極超音速ミサイルに搭載する多段式の固体燃料エンジンの地上燃焼実験を実施し、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が結果に満足感を示したと報じた。北朝鮮はこの実験の成功により、中長距離の極超音速ミサイルの完成に向けたタイムテーブルが確定したと強調した。約3年前の第8回党大会で提示した戦略兵器開発の5カ年計画の課題を早期に達成したという意味と受け止められる。

◇「大谷翔平ら傷つける」 ソウルでの大リーグ開幕戦に爆破予告

 ソウルの高尺スカイドームで20、21両日に開催が予定されている米大リーグの今季開幕戦で爆破テロを行うと予告するメールが届き、警察が捜査に乗り出した。ソウル警察庁と九老警察署によると、20日午前6時すぎ、「試合中に爆弾を爆発させ、大谷翔平選手らを傷つける」という脅迫メールを受け取ったという通報がカナダの在バンクーバー韓国総領事館の職員から寄せられた。警察は、昨年8月から日本人弁護士をかたる脅迫メールやファックスが韓国の主要施設などに送られた事件と同一犯の可能性があるとみて容疑者を追跡している。

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