俳優イム・ウォニも「かわいい」と自慢…韓国の「ペット石」ブームに米紙が注目

 米国の日刊紙「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」が、韓国で流行している「パートナーストーン」「ペット石」について報じた。ペット石とは、石をまるでペットのように管理するもので、2年前に俳優のイム・ウォニさんがバラエティー番組で紹介して話題になった。その後、あるコンビニではペット石と品質保証書、紙の家まで一緒に販売する「ペット石企画展」まで開催し、さまざまな反応が見られた。

 WSJは17日(現地時間)「疲れ切った韓国人たちがペット石と共に休息を取っている」と題する記事で「1970年代に米国でいたずら感覚で流行し、今は忘れられたペット石が、韓国で再び人気を集めている」と報じた。実際に米国では1975年、ある広告会社の重鎮が小さな石を箱に詰めてプレゼントのような形にした「ペットロック」を販売し、150万個以上も売れるなど一時ブームを巻き起こした。

 ただしWSJは、かつて米国で起きたペットロックのブームと、現在韓国で起きているペット石の文化には違いがあるとの見方を示した。米国ではペットロックをプレゼントして相手をからかうという形で、一種のいたずらとして流行したが、韓国では静寂や落ち着きを得るための手段として人気を集めているという点だ。WSJはペット石より前に韓国で流行した「仮装葬式体験」や「ぼーっとする大会」のように、多忙な韓国人が安らぎを得るために見出したもう一つの特異な方法だと説明した。

 このような分析の根拠としてWSJは、韓国で実際にペット石を入手した人たちのインタビューを掲載。ソウルに一人で暮らし、昨年11月から友人にもらったペット石を飼っているというイさん(30)は「時々職場でのつらいことを自分の石に向かって吐き出している」として「もちろん生き物ではない石が私の言葉を理解してくれることはないけれど、まるで愛犬に話しかけるのと同じように穏やかな気持ちになる」と話した。ペット石に「バンバン」と名付けて飼っているというクさん(33)も「この石が今の状態になるまで多くの過程を経てきたという事実から、一種の平穏さを感じる」と話した。

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