北朝鮮の石油精製品密輸に対応 韓米が実務協議体発足へ

【ソウル聯合ニュース】韓米両政府は北朝鮮の石油精製品密輸に対応するため、実務協議体を発足させることで一致した。

 韓国外交部によると、同部の李埈一(イ・ジュンイル)北核外交企画団長と米国務省のジュン・パク北朝鮮担当高官が21日に行った電話協議で合意した。同部は「双方は(国連)安全保障理事会決議に違反する北の石油精製品密輸が続いていることに注目し、韓米の実務協議体を発足させ、これを遮断するための連携を一層強化していくことで合意した」と明らかにした。

 安保理決議では北朝鮮の石油精製品輸入量の上限を年間50万バレルと定めているが、北朝鮮は海上で積み荷を移し替えて密輸する「瀬取り」などで上限を超える量を輸入している。対北朝鮮制裁の履行状況を調べる安保理の専門家パネルが20日に公表した報告書では、昨年1月から9月15日までに北朝鮮に搬入された石油精製品は最大で152万3381バレルに達すると指摘した。

 一方、両氏は北朝鮮とロシアの軍事協力への対応に関しても協議した。違法なロ朝協力は北朝鮮の挑発を招きかねないと懸念を示し、ロシアに対し安保理の常任理事国として対北朝鮮制裁決議を順守するよう求めていくことで一致した。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい