韓国 きょうのニュース(3月21日)

◇高齢者用住宅を分譲可能に 「幸せな老後」へ政策発表

 政府は21日、「健康で幸せな老後」をテーマに国民との討論会を開き、高齢者人口1000万人時代を前に高齢者用住宅の拡大などの関連政策を発表した。2015年に廃止された「分譲型高齢者福祉住宅」(シルバータウン)を来年再導入し、法改正などにより現在は賃貸のみ可能な高齢者福祉住宅を過疎化が進む89地域に限り分譲も可能にする。また、全国の敬老堂(高齢者の集会所)6万8233カ所のうち42%で週平均3.6日食事を提供しているが、今年から提供回数を増やし、長期的には毎日提供することを目指す。

◇業務開始命令に背いた研修医 来週から免許停止

 大学医学部の入学定員拡大を巡り政府と医師側の対立が続く中、政府は業務開始命令に従わず医療現場に復帰していない研修医を来週から免許停止処分とする。中央事故収拾本部の朴敏守(パク・ミンス)副本部長(保健福祉部第2次官)が同本部の会議で明らかにした。朴氏は研修医に対し「これ以上ちゅうちょせず、患者のために、皆さんの不在を埋めている同僚のために、そして医師という職業を選んだ皆さん自身のために、直ちに病院に復帰してほしい」と促した。

◇国産果物の価格高騰 政府が輸入果物2千トンを供給へ 

 昨年の天候不順の影響でリンゴ、ナシなど国産果物の生産量が減少し、価格が高騰していることを受け、農林畜産食品部は韓国農水産食品流通公社(aT)が直輸入したオレンジやバナナを21日から大型スーパーに供給すると発表した。同部は今回輸入した果物を、大型スーパーのイーマート、ロッテマート、ホームプラスに最大2割引きで供給。各スーパーはここに独自の割引を加えて販売する予定だ。政府は今月中にバナナ約1400トン、オレンジ約600トンなど2000トン以上の輸入果物を市場に流通させる計画だ。

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