韓国政府 医学部教授団体の対話表明を「歓迎」=定員増巡っては依然隔たり

【ソウル聯合ニュース】韓国で政府の大学医学部の入学定員を増やす方針に強く反発している医療界が政府との対話に前向きな姿勢を表明したことについて、曺圭鴻(チョ・ギュホン)保健福祉部長官は25日、歓迎の意を 示し、医療界との対話に向けた実務作業に着手したと明らかにした。近く対話の場を設けるという。

 与党「国民の党」の韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員長は24日、全国医科大学教授協議会の会長らと面会した後、「政府と医療界の建設的な対話を仲介するよう要請を受けた」と明らかにした。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は韓氏の要請を受け韓悳洙(ハン・ドクス)首相に対し、党と協議し「柔軟な処理方法」を模索するとともに、医療界と建設的な協議体を構成して対話を進めるよう指示した。

 ただ、対話の条件を巡る政府と医療界の隔たりは依然大きい。政府は入学定員を3058人から2000人増やす方針は譲れないという立場で、医療界では同方針を白紙化しない限り対話はできないとしている。

 曺氏は「27年ぶりに実現した医学部の定員拡大に基づき、医療改革を必ず完遂する」とも強調した。医療界と対話はするが、定員増員の方針は変えないという発言で、医療界の反発が予想される。

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