韓国 けさのニュース(3月27日)

◇医師協会が強硬姿勢を明確に 政府は軍医官など2百人追加投入

 大学医学部の入学定員増員を巡って政府と対立している大韓医師協会は26日、新会長に林賢澤(イム・ヒョンテク)大韓小児青少年科医師会長を選んだ。林氏は政府の増員方針に反対する「強硬派」とされ、政府との対立はさらに激しくなる見通しだ。5月1日からの任期開始前にも医学部増員に反対して立ち上げられた医協非常対策委員会を率いる可能性がある。林氏は26日の記者会見で「(医師)免許停止や民事・刑事訴訟などにより研修医、医大生、医学部教授のうち一人でも傷つくものなら全面ストライキを始める」と強調した。医療現場では研修医に続いて医学部教授の辞表提出も始まっており、「医療の空白」の深刻化が懸念される。これに対し政府は、27日から新たに計200人の公衆保健医師(兵役代替服務制度の一つ。保健医療が十分でない地域で公衆衛生業務に従事)と軍医官を医療現場に投入する。

◇サッカーW杯2次予選 タイに3―0で快勝

 2026年サッカー・ワールドカップ(W杯)のアジア2次予選は26日、C組の第4戦が行われ、韓国はバンコクでタイに3―0で快勝した。韓国は前半19分に李在城(イ・ジェソン、マインツ)が先制ゴールを決め、後半9分に孫興ミン(ソン・フンミン、トットナム)、同37分に朴鎮燮(パク・ジンソプ、全北現代)が追加点を挙げた。先月のアジア・カップ準決勝前日、孫に注意されてもみ合いになるトラブルを起こして激しい批判にさらされた李剛仁(イ・ガンイン、パリ・サンジェルマン)が孫のゴールをアシストした。韓国は3勝1分けの勝ち点10でC組トップをキープし、2試合を残して2次予選突破がほぼ確実となった。

◇北朝鮮「韓国との対話に関心ない」 国連会合で  

 北朝鮮が26日(現地時間)にスイス・ジュネーブで開かれた国連の軍縮会議で、主要加盟国と共に国連安全保障理事会の決議に違反した北朝鮮の核活動とミサイルによる挑発を批判した韓国に対し「韓国とのいかなる対話にも関心がない」との立場を示した。駐ジュネーブ韓国代表部のキム・イルフン参事官は、「北はわれわれからの『条件のない対話』の提案に対して沈黙を続けているが、対話と外交の扉は依然として開かれている」と述べた。これに対し、駐ジュネーブ国際機関北朝鮮代表部のチュ・ヨンチョル参事官は「韓国は無数の連合(合同)軍事演習を実施し、朝鮮半島周辺地域に米国の戦略資産を引き寄せ、戦争触発の状況に追い込んでいる。われわれの自衛権は主権に関するもので、いかなる妥協もない」とし、「韓国とのいかなる対話にも関心がない」と発言した。

◇昨年の大企業営業益26%減 半導体不振が影響

 企業情報サイトのCEOスコアが売上高上位500社のうち25日までに事業報告書と監査報告書を提出した264社を対象に昨年通期の業績を調査した結果、これらの企業の営業利益は計104兆7081億ウォン(約11兆8000億円)で、前年比25.8%減少した。売上高は前年比1.5%減の2506兆164億ウォンだった。企業別では、半導体需要減少の直撃を受けたサムスン電子の営業利益が6兆5670億ウォンで前年比84.9%急減。SKハイニックスも昨年7兆7303億ウォンの営業赤字を記録した。

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