北朝鮮が近く偵察衛星打ち上げか 韓国軍筋「発射場に覆い設置」 

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が北西部・東倉里の西海衛星発射場に覆いを設置し、軍事偵察衛星の追加打ち上げを準備していると、韓国軍の消息筋が28日明らかにした。

 同消息筋は「北は人工衛星を大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の推進体に搭載して打ち上げる前に覆いを設置するが、最近、西海衛星発射場に覆いが設置された」と述べた。覆いの設置は打ち上げが差し迫った兆候とされる。北朝鮮は発射台に推進体を搭載する作業などが米国の偵察衛星に捉えられることを防ぐため、覆いを設置している。

 同消息筋は「北が偵察衛星に搭載する1~3段目の推進体の燃焼試験を行ったことは確認された」として、「推進体が東倉里の発射場に運ばれたと推定される状況もあるが、覆いの内側での活動は確認が困難で、推進体が発射場に運ばれたかは明確ではない」と述べた。

 また、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が今年3基の偵察衛星を追加で打ち上げると公言したことに言及し、「4月には打ち上げるのではないかと予想しているが、発射時期を明確に判断することは難しい状況」と指摘した。

 軍の別の消息筋は「北は偵察衛星の打ち上げを準備しているが、数日内に打ち上げる動向ではない」とし、「推進体が発射台に立てられたわけではないと判断される」と明らかにした。

 北朝鮮は過去に人工衛星を打ち上げた際、国際海事機関(IMO)の決議で運営されている世界航行警報業務(WWNWS)上の地域別航行区域調整国である日本に事前に通報していた。

 北朝鮮は昨年11月、3度目の打ち上げで偵察衛星を軌道に乗せた。だが、韓国の申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官は今年2月末に行った記者会見で同衛星について、「(衛星が)仕事をしている兆候はない。(軌道を)回っているだけ」と述べ、衛星が正常に機能していないとの見方を示した。

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