最高時速305→320キロ 韓国新型高速列車「KTX青竜」、5月から運行開始

 韓国の国土交通部(省に相当)は1日、最高時速が320キロに達する新型高速列車「KTX青竜」を公開した。従来のKTX(時速305キロ)より速い、韓国では最高速の列車で、ソウルから釜山まで2時間10分台、ソウル市中心部の竜山から光州までは1時間30分台で移動が可能だ。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領はこの日、公開行事に出席して「速度革命に拍車をかけ、高速鉄道網を全国的に拡大して『全国2時間生活圏』を実現したい」と表明した。

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 KTX青竜は、長距離到着地の移動時間を短縮するため、停車駅を最小限に抑える方式で運行する。ソウル-釜山間では大田と東大邱にのみ途中停車し、竜山-光州間では益山にだけ止まる。韓国鉄道公社側は「列車の速度が向上し、停車駅も減ったことで、高速線基準でソウル-釜山など移動時間が従来より20分から30分ほど短くなる」とした。

 KTX青竜は2007年にスタートした国土交通部の次世代高速鉄道研究開発事業を通して、100%韓国国内技術で開発された。この高速列車は、動力装置を列車全体に分散させた「動力分散式」だ。動力が先頭車両と最後尾車両に分けられている従来のKTXと比較して、加減速能力に優れているとの評がある。専門家らは、駅同士の間隔が比較的短い韓国国内での運行に最適化された車両だと評価している。

 前後から列車をけん引・推進する機関車が必要ないので、客室空間をより多く確保できるのも利点だ。KTX青竜の座席数は、KTX山川に比べ136席(35.8%)多い。座席通路の幅も従来より154ミリ広い。国土交通部は今年5月にKTX青竜を2編成まず導入した後、2028年までに31編成を追加投入する予定だ。

キム・アサ記者

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  • ▲尹錫悦大統領が1日、大田駅プラットホームで開かれた次世代高速列車命名式で、列車の公式名称である「KTX青竜」を告知するパフォーマンスに参加した。/聯合ニュース

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