韓国 けさのニュース(4月3日)

◇総選挙見通し 与党「90~100議席」・最大野党「110議席+α」

 4月10日に投開票される総選挙(定数300)を1週間後に控えた3日、各党が情勢分析を発表し、小選挙区(同254)で保守系与党「国民の力」は「90~100議席」、革新系最大野党「共に民主党」は「110議席プラスアルファ」を確保するとの見通しを示した。比例代表(同46)の議席数は含まれていない。国民の力は、選挙戦序盤には「74~82議席」と保守的に分析していたが、世論調査で一部の選挙区で優勢との見方が伝えられ、見通しを小幅に上方修正した。共に民主党は、公式選挙運動開始直前の26日に発表した「110議席プラスアルファ」の見通しを維持した。

◇北朝鮮 新型極超音速ミサイル発射実験に「成功」

 北朝鮮の朝鮮中央通信は3日、極超音速弾頭を搭載した固体燃料式の新型中長距離弾道ミサイルの初の発射実験に成功したと報じた。2日午前に朝鮮半島東の東海に落下した飛翔(ひしょう)体のことを指すとみられる。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が発射に立ち会い、「われわれの国防科学技術力の絶対的優勢を誇示するもう一つの威力的な戦略攻撃兵器が生まれた」と述べたという。同通信は、分離された極超音速弾頭が予定された軌道を飛行し、射程1000キロの東海上に着弾したと主張した。

◇尹大統領と研修医の対話なるか 医学部教授の仲介にも注目 

 大学医学部の入学定員増に反発する医療界と政府の対立が2カ月近く続く中、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と研修医の対話が実現するかに関心が集まっている。大統領室によると、尹大統領は2日、研修医らに対し直接会って対話することを提案したが、医療界は明確な回答をしていない。大韓医師協会は尹大統領が1日に国民向け談話を発表した直後、政府が医学部定員の2000人増員を撤回しない限り対話に応じないとの立場を示した。大統領室の発表に先立ち大統領と研修医の対面を促した医学部の教授らが、対話を仲介する役割を担うかも注目される。

◇ジャイアントパンダ「福宝」 きょう中国に返還

 韓国で初となる自然繁殖で生まれたジャイアントパンダ「福宝(フーバオ)」が3日、中国に返還される。福宝を飼育していたソウル近郊のテーマパーク、エバーランド(京畿道竜仁市)は同日午前、ファンのために見送り行事を開く。福宝はその後、仁川国際空港から中国側が提供したチャーター機で中国に出発する予定だ。福宝は2020年7月、韓中親善の象徴として16年に中国から提供された楽宝(ロバオ)と愛宝(アイバオ)の間に誕生した。

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