現代自動車、中国で生産した「ソナタ・タクシー」の韓国販売を開始

 現代自動車は3日、中型セダンの唯一のタクシー専用モデル「ソナタ・タクシー」を韓国で発売すると発表した。

【写真】現代自のソナタ・タクシー

 ソナタ・タクシーは、容量 2.0L の液化石油ガス (LPG) で動作するタクシー専用のスマートストリーム(Smartstream)エンジン、専用の6段変速機、一般のタイヤより耐久性を20%高めた専用タイヤを装着。既存の「ソナタ・ニューライズ」タクシーよりもホイールベース(前輪軸と後輪軸との距離)を70ミリ長くし、より広い2列スペースを実現した。

 現代自は、タクシーの過酷な走行環境を考慮し、一般の車と比べて約2倍の強度で耐久試験を実施したと明かした。現代自グループの次世代インフォテインメント(情報+娯楽)システム「㏄NC(Connected Car Navigation Cockpit)」を搭載し、無線でのソフトウエア・アップデート(OTA、Over-the-Air)を支援する。

 ソナタ・タクシーの販売価格は、法人および個人(一般課税者)向けタクシーが2480万ウォン(約279万円)、個人タクシー(簡易課税者、免税)が2254万ウォンから。販売先はプラットフォーム運送事業者や営業用タクシー事業者に限定される。

 現代自は牙山工場でソナタ・ニューライズのタクシー(DN7)を生産していたが、収益性が悪化し、作れば作るほど赤字になったため、昨年7月に製造を終了した。ソナタのタクシーが終了したことで、タクシー業界は「代わりの車がない」と反発。これを受けて現代自は、中国・北京工場でソナタ・タクシー(DN8)を生産し、韓国に搬入する案を発表した。契約や出荷過程、アフターサービスなど購入に関する事項は韓国の工場で生産された車と同様だという。

 現代自はタクシー用品業界と協業し、既存のタクシーの行灯(車体上部のランプ)とは異なる新たなデザインの「スマートタクシー行灯」を発表した。車体上部の行灯と、空車などの状態を示す表示灯を一つに統合したもので、助手席側の屋根に取り付けられる。スマートタクシー表示灯の側面に搭載されたプロジェクターは、地面に「停止」のシグナルを投射し、乗客が下車することを知らせる。

コ・ソンミン記者

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  • ▲現代自のソナタ・タクシー。/現代自提供
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