「娘の住所が分からない」 現金を持ってソウルに駆け付けた高齢男性、交番に助けを求め詐欺被害を免れる

 娘を偽ったオレオレ詐欺にだまされ、忠清南道唐津からソウルまでやって来た高齢男性が警察の助けで被害を免れた。

【写真】「お父さん、私は大丈夫よ」 父を抱いて安心させようとする娘

 警察などが2日に明らかにした。それによると先月26日、ソウル竜山警察署管内のある地区隊(交番)に一人の高齢男性が焦った様子で入ってきた。男性は警察官に「娘に会わないといけないが、正確な住所が分からない」と言って助けを求めた。

 警察官が事情を細かく質問したところ、この男性は「娘が泣きながら電話をかけてきた。保証人になって2700万ウォン(約300万円)が必要になったようだ」「500万ウォン(約56万円)の現金を持って忠清南道唐津からソウルまですぐやって来た」と説明した。

 警察が確認したところ、男性の携帯電話はウイルスに感染しており、通話も難しい状態だった。

 ボイスフィッシング詐欺を疑った警察官らが男性の娘を探したところ、連絡を受けた娘はすぐ駆け付けてきた。

 娘は父を見るとすぐ泣きながら抱き締め「お父さん、私は大丈夫よ」と言いながら安心させた。

 警察は男性にボイスフィッシング予防法について説明した上で娘に引き渡したという。

キム・ミョンイル記者

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