共に民主・李在明代表襲撃犯「私は独立闘士…犯行はコスパがいい交換」

 今年1月、共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表を凶器で襲った男(67)は、自身のことを独立闘士(日本の植民地支配からの解放を目指す独立運動家)や論介(ノンゲ=壬辰〈じんしん〉倭乱〈文禄・慶長の役〉で日本の武将を道連れに川に身を投げたとされる女性)だと思って犯行に及んだと捜査機関に供述していたことが分かった。

【写真】共に民主党・李在明代表を凶器で襲った男(1月2日)

 9日、釜山地裁刑事第6部の審理で行われた男の初公判期日で、検察は証拠調査を行い、捜査機関の供述調書で明らかになった男の発言を一部公開した。

 男は犯行前、「独立闘士になったと思ったし、論介になったと思った」「これは(犯行は) コストパフォーマンスがいい交換だ」と考えたという。

 その上で「私は生きるだけ生きてきたし、そうして私の孫や息子がより安全で危険性の低い世の中で生きることができるのであれば、あんな人は許せないという気持ちがあった」と話した。

 検察は「男が2015年以降、年間平均所得申告額が200万-450万ウォン(約22万-50万円)程度、債務1億9000万ウォン(約2100万円)、株式投資の損害額が2億5000万-3億ウォン(約2800万-3400万円)に達するなど経済的に厳しい状況で、家族と離れて一人で生活するなど、自暴自棄状態に英雄心理が結び付いて犯行に及んだ」と説明した。

 一方、男の弁護側は「全ての証拠には同意するが、検察が明らかにした犯行動機は認めない。純粋な政治的理由による行動だ」という従来の立場を繰り返した。

チ・ジョンヨン記者

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  • ▲共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表を凶器で襲った男。写真=TV朝鮮の番組より
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