MLB:大谷は潔白だった

米検察「水原容疑者が大谷選手の口座から1600万ドル横領」

 生涯の友だと思っていたのに、実は二つの顔を持つ詐欺師だった。米大リーグ(MLB)界のスーパースター、大谷翔平選手(29)=ロサンゼルス・ドジャース=の元通訳による違法送金事件に関して、捜査結果が発表された。米連邦検察は11日(現地時間)、元通訳・水原一平容疑者(39)が関与した違法賭博・送金事件の捜査内容について、「水原容疑者が過去2年間、大谷選手に内緒で、同選手の預金口座から約1600万ドル(約24億5000万円)を横領し、違法ブックメーカー(賭博業者)に送金した」と発表した。これは、これまで伝えられていた450万ドルに比べて3倍以上の額だ。水原容疑者は大谷選手の口座情報のうち、連絡先を自分の電話番号とEメールに変え、大谷選手に連絡が届かないようにした。その後、水原容疑者は大谷選手に内緒で同選手の口座から自分の口座に送金した。違法賭博・送金が発覚した時、大谷選手は「違法賭博も送金の事実も全く知らなかった。水原氏が金を盗んだ」と主張していたが、この主張が事実であることが確認されたものだ。

【写真】大谷翔平の妻・真美子さんと並んで観戦する水原氏の妻

 米国の各メディアが報道した今回の捜査結果によると、水原容疑者は2018年、大谷選手が米アリゾナ州のある銀行で口座を開く際に手伝ったが、この時に大谷選手の個人情報を把握したという。その口座には大谷選手がロサンゼルス・エンジェルスから受け取った年俸が預金されていたが、それ以降、同口座から勝手に送金していたとのことだ。きっかけは2021年、ある違法ブックメーカーと知り合ったことだった。同年12月から今年初めまでに1万9000回の違法スポーツ賭博を行い、平均1回1万2800ドルを賭けていたことが分かった。賭博でもうけた額は1億4226万ドルだった一方で、失った額は1億8294万ドルで、これを埋めるために大谷選手の口座に手を付けた。

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  • ▲3月16日、2024年シーズンのMLB公式開幕戦を前に、記者会見するロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手=写真右=と元通訳の水原一平容疑者=同左=。

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