米国連大使 韓国で北朝鮮の孤立主義に言及

【ソウル聯合ニュース】韓国を訪問している米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は16日、ソウルの梨花女子大で開かれた座談会に出席し、北朝鮮が極端な孤立主義であると指摘したうえで、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を達成するためにはこのような孤立主義から脱却して各国が連帯を構築しなければならないと強調した。

 

 トーマスグリーンフィールド氏は座談会前に南北軍事境界線を挟む非武装地帯(DMZ)を訪問。極端な孤立主義の北朝鮮が世界から自ら孤立することで災いを招いたなどと指摘した。

 また世界各地のリーダーらが自国と自国民を最優先にすると約束し、他国との協力から距離を置こうとしたが、これは偽りの約束であり危険な約束と主張。SDGsは国境や短期的な利益だけにとらわれず、長期的な連帯を促すものなどと力説した。

 一方、座談会に出席した潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長は、北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐる制裁の履行状況を監視する国連安全保障理事会の専門家パネルの任期を1年延長する決議案がロシアの拒否権行使によって否決されたことについて、「対北制裁を引き続き監視するためには、同じ考えを持った国で構成された代案的な機構を構築することが重要だと思う」と述べた。 

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