韓国総選挙で与党惨敗 尹大統領が非公開のスタッフ会議で謝罪「国民の意向をくみ取れず申し訳ない」

韓国総選挙で与党惨敗 尹大統領が非公開のスタッフ会議で謝罪「国民の意向をくみ取れず申し訳ない」

【TV朝鮮】(アンカー) 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が総選挙の敗北から6日後に初めて自らの考えを明らかにしました。しかし国民の前に直接立ったわけではなく、スタッフらとの会議である国務会議(閣議に相当)の冒頭でした。この形式に対する否定的な見方はさておき、大統領が今回の選挙結果について何が間違っていたのか、今後どう修正していくのかについて率直な反省もすると予想はされますが、国民の期待には十分応えられていないとの評価が大勢を占めています。不足していた、足りなかった、不十分だったなどの言葉が何度も使われましたが、それで終わりでした。数時間後にあるスタッフの口を通じて「大統領である自分自身から間違っていた。国民に申し訳ない」という言葉を非公開の会議で発したとも伝えられていますが、なぜあえてスタッフの前だけで頭を下げたのか、理解しがたいところです。

 ファン・ソンヨン記者がきょう(16日)の国務会議での発言から最初にお伝えします。

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 (記者リポート)

 総選挙後初めてライブ中継用カメラの前に座った尹錫悦大統領は「総選挙を通じて明らかになった民心をわれわれ全員が謙虚に受け入れねばならない」と述べ、腰を低くして国民の意向をくみ取り傾聴することを約束しました。

 尹錫悦大統領(第17回国務会議)

 「より低い姿勢と柔軟な態度でさらに多くの意思疎通を図り、私から民心を傾聴していきます」

 再建築規制緩和や空売り禁止、私教育カルテル撃破をはじめとするこれまでの政策事例を取り上げた上で、国民の困難な状況をきめ細かに把握できなかったとして、「不足」「不十分」という表現を何度も繰り返しました。

 尹錫悦大統領(第17回国務会議)

 「大きな枠では国民のための政策であったとしても、細かい領域では不十分だったと思います」

 その後の非公開会議やスタッフ会議で尹大統領は総選挙の結果について「国政運営が国民から厳しい評価を受けた」「大統領である私から間違っていたし、大統領から国民の意向をしっかりとくみ取れず申し訳ない」として謝罪しました。

 尹大統領はさらに「むちを受ける瞬間を避けるために許しを請うのではなく、何が間違っており、どうすればよいか反省することが重要だ」とも述べたようです。

 尹錫悦大統領(第17回国務会議)

 「国民が望む変化が何であり、何が国民と国のための道になるかをより深く考え探っていきます」

 しかし尹大統領は当初、国務会議のライブ中継中に総選挙敗北に関する立場を表明すると伝えられていましたが、実際は国務会議でなく、非公開のスタッフ会議で謝罪したのは国民目線からして不十分との指摘もあります。

 TV朝鮮、ファン・ソンヨンがお伝えしました。

(2024年4月16日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)

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