尹大統領と岸田首相が15分間電話会談…「北朝鮮問題などの国際的な課題、韓米日で緊密に協力」

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は17日午後7時から15分間、先日米国訪問を終えた日本の岸田文雄首相と電話で会談し、北朝鮮問題などについて意見を交換した。

 今回の電話会談は岸田首相の要請を受けて行われたという。韓国大統領室が明らかにした。岸田首相は今月8-14日の米国訪問の結果、また米日関係進展の状況などについて尹大統領に説明したという。

 尹大統領と岸田首相はとりわけ北朝鮮に対する両国の対応について認識を共有し、「北朝鮮関連の問題では韓日、韓米日の緊密な協力を今後も発展させていくことにした」と韓国大統領室が説明した。岸田首相は先日北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記との首脳会談を目指していることを明らかにした。日本は北朝鮮との首脳会談を実現させるため北朝鮮側と高官レベルでの交渉を行ってきたようだが、これについて岸田首相が尹大統領に説明したようだ。

 岸田首相は「今後も強固な韓米日協力に基づき、国際社会の様々な問題に対応する中で、パートナーとして韓国との協力を引き続き深めていきたい」と述べた。これに対して尹大統領は「韓半島およびインド太平洋地域を含む国際情勢が不安定さを増す中、韓日、韓米日の緊密な協力を通じて地域の平和と繁栄に貢献していきたい」と応えた。岸田首相は今月10日にワシントンDCで米国のバイデン大統領と首脳会談を行い、米軍と日本の自衛隊における指揮・統制の連携強化など米日軍事同盟の大胆なアップグレードを宣言した。

 昨年は3月に尹大統領が日本を訪問し、また5月に岸田首相が韓国を訪問することで12年ぶりにシャトル外交が復活した。両首脳は昨年だけで7回首脳会談を行った。韓国大統領室は「両国は昨年7回の首脳会談を通じて強固な信頼関係を積み上げた。双方で形成されたこの前向きな流れを今後も続けられるよう、今年も首脳同士あるいは外交当局による意思疎通を継続し、両国関係発展に向け努力を重ねていきたい」とコメントした。

 尹大統領はこの日、先日のインドネシア大統領選挙で当選したプラボウォ・スビアント氏とも電話会談を行った。尹大統領は「プラボウォ当選人と緊密に協力し、韓国とインドネシアとの『特別戦略的同伴者関係』の一層の強化を望んでいる」との考えを伝えた。これに対してプラボウォ氏は「韓国はインドネシアにとって重要なパートナーと考えている」と述べた。

キム・ドンハ記者

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  • ▲ソウル竜山の韓国大統領室で日本の岸田文雄首相と電話会談を行う尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領。17日撮影。/韓国大統領室

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