「生理用ナプキンみたい」 梅の花をモチーフにした中国の新駅舎設計案が話題に /江蘇省南京市

 中国・江蘇省南京市に新設される鉄道駅が、そのユニークな設計案のせいで思わぬ論争に巻き込まれている。梅の花に着想を得たという南京北駅のデザインが、インターネット上で「女性の生理用ナプキンみたい」と言われているのだ。

【写真】梅の花をモチーフにした新駅舎の外観

 英BBCや中国現地メディアによると、南京北駅の最新設計計画が発表されて駅舎外観のデザイン案が公開されると、中国ネットでは熱い論争が巻き起こった。駅舎の外観は、真ん中が長方形で、4辺に羽根の形が付いたデザインが採択された。

 当局は、南京市の名物である梅の花に着想を得たデザインだとして、上空から見るとまるで梅の花が開いているように見えると公式に説明。また「地域の文化を強調し、駅と都市の統合という概念にこだわり、点と面、線とネットワーク、駅と都市の関係を調整するためのデザインコンセプト」とも続けた。

 この設計案は、中国のSNS(交流サイト)で思わぬ形で注目を集め、数百万件のアクセスを記録。その多くは、生理用品を想起させるデザインだと指摘する声だった。微博(ウェイボー)には「巨大な女性用品」というコメントが書き込まれ、話題になった。ある微博ユーザーは「あれが女性用品だということに誰もがすぐに気づくのに、建築家はなぜ分からないのか」と疑問を投げかけた。また、「このデザインは時代を先取りしている」と冗談っぽく指摘するコメントもあった。

 微博のインフルエンサー、チャオジョンさんは「わいせつで低俗な建物を建てるのが一般的な慣行になった」として「意図していなかったのなら、専門家のレベルが心配なレベルであり、意図していたのならわいせつで低俗だ」と指摘した。梅の花びらは通常5-6枚だが、設計図上の花びらは4枚しかないという指摘もあった。

 南京日報によると、最近「南京北駅の駅舎および関連プロジェクトの予備設計」が江蘇省政府と中国国営鉄道グループによって承認された。工事は今年上半期に始まる予定で、2027年の北海岸高速鉄道と同時の開業を目標にしている。

 南京北駅は東西に710メートル、南北に637メートル、地上4階、2階建てで、総面積は37.6平方キロメートルに達するという。南京モーニングニュースの2017年の報告書によると、駅舎の建設費用は約200億元(現在のレートで約4300億円)。南京駅と南京南駅を上回る最大規模の駅舎で、乗客数は約3650万人に達すると予想される。

 中国で予想外の注目を集めた建築物はこれが初めてではない。北京にある中国国営の中国中央電視台(CCTV)本社は、ユニークな外観のせいで「巨大パンツ」と呼ばれている。

イ・ヘジン記者

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