韓国 きょうのニュース(4月22日)

◇尹大統領「野党との意思疎通に注力」 対話姿勢アピール

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は22日、新任の大統領秘書室長を発表した記者会見で、記者団の質問に応じ、「(与)党だけでなく、野党ともより意思疎通することに注力する」との考えを示した。尹大統領は「(就任から)2年間、重要な国政課題を政策として設計し執行する方向に業務の中心が置かれていた」として、「私たちが進むべき方向や政策はもう立てているため、これからは国民にもっと寄り添い、私たちが進む方向についてより説得し意思疎通したい」と強調した。

◇最大野党代表 尹大統領との会談で「民意伝える」

 最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は党最高委員会議で、尹錫悦大統領から会談を提案されたとしながら「大統領と会い、今回の総選挙に表れた民意をそのまま伝える」と述べた。国民が暮らしの厳しさを訴えているとして、「政治が、国民の生計の問題を必ず解決しなければならない」と強調した。李氏は「大統領室と政府、そして国会が一緒に変わっていかなければならない。国民のための変化を恐れてもためらってもならない」と述べ、尹大統領との会談が「国民のための政治復元へ分岐点になることを期待する」とした。

◇医学部教授の辞表「受理予定なし」 政府が対話呼び掛け

 政府が医師不足などの対策として打ち出した大学医学部の入学定員増員に反発し、医学部教授が一斉に辞表を提出した問題で、25日に提出から1カ月を迎えるため自動的に辞表の効力が発生する可能性があるとされる中、朴敏守(パク・ミンス)保健福祉部第2次官は会見で、一律に辞表の効果が発生すると見なすことはできないとして、大学側が辞表の受理を予定しているケースはないことが確認されたと明らかにした。朴氏は教授らに対し、「集団行動ではなく対話の席で意見を提示してほしい」として、政府は開かれた姿勢で意見を傾聴し、政策に反映すると述べた。

◇曺国元法相 大統領に夫人疑惑解明など10項目要求

 元法務部長官で野党「祖国革新党」代表の曺国(チョ・グク)氏は、尹錫悦大統領に対し、金建希(キム・ゴンヒ)大統領夫人が輸入車ディーラー「ドイツ・モーターズ」の株価操作事件に関与した疑惑などを捜査する特別検察官の任命など10項目を求めた。曺氏はフェイスブックで、「尹大統領が総選挙で確認された民意を受け実践しなければならない10項目」として、尹大統領が拒否権を行使した金氏の疑惑を捜査する特別検察官の任命のほか、ソウルの梨泰院で159人が死亡した雑踏事故の真相究明や被害者支援などのための特別法などが再提出されれば受け入れるよう要求。野党関係者を狙う捜査や批判的なメディア抑圧の中止なども求めた。

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