世界スカウト機構 23年韓国大会「政府の過度な介入が問題だった」

【ソウル聯合ニュース】2023年8月に韓国南西部・全羅北道セマングムで開催されたボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「世界スカウトジャンボリー」について、世界スカウト機構は23日、韓国政府の過度な介入が多くの問題を引き起こしたと指摘する報告書を発表した。

 世界スカウト機構は報告書で、韓国政府が事実上の主催者となり韓国スカウト連盟がつまはじきにされてしまったとし、「公務員を中心に構成された組織委は数回にわたって人員が入れ替わったが、その過程でまともに引き継ぎがされなかった」と批判した。

 また報告書によると韓国は「スカウトジャンボリー支援特別法」により政府支援委員会を設置し、首相を委員長、企画財政部・教育部・女性家族部長官を副委員長に任命。複数の官庁が参加することで組織の運営が非効率的になった。

 これについて報告書は「役割と責任が不明瞭になり、実行構造は脆弱(ぜいじゃく)になり、コミュニケーションには行き違いが生じた」とし、「韓国政府が財政的な面で寄与した点は認めるが、過度な関与が多くの構造的な問題を引き起こした」と批判した。

 報告書はまた安全、セキュリティー、青少年保護、医療、食事、衛生、移動、天候への対応など各分野で相当な欠陥があったと指摘した。

 また新型コロナウイルス感染拡大の影響は無視できないが、2017年8月に開催地として決まってから開幕まで十分な時間があったとし、韓国側が誘致段階で示した計画と、会場で起きた現実の間には明らかな違いがあったと指摘し、韓国政府の安易な運営を批判した。

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