金建希夫人との通話内容を公開したネットメディアに1000万ウォンの賠償命令 韓国最高裁で確定

 2022年の大統領選挙を前に尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の妻の金建希(キム・ゴンヒ)氏と行った通話の内容を公開したインターネットメディアの関係者らに対し、1000万ウォン(約110万円)の賠償金を金建希氏に支払うよう命じた判決が大法院(最高裁判所に相当)で確定した。

【写真】虚偽経歴騒動を謝罪する金建希夫人(2021年12月26日)

 韓国大法院1部(裁判長オ・ギョンミ大法官)は25日、金建希氏が「ソウルの声」のペク・ウンジョン代表とイ・ミョンス記者を相手取って起こした損害賠償請求訴訟で一審の原告一部勝訴判決を確定した。

 イ記者は大統領選挙前の2022年1月「金建希氏との約7時間の通話を録音した」としてMBC放送と協力し、これを公開すると予告した。金建希氏は放送前に公開をやめるようMBCとソウルの声を相手取って仮処分申請を行ったが、裁判所は一部の内容を除いて公開を認めた。

 その後MBCとソウルの声が通話内容を公表したため、金建希氏は「不法録音行為と裁判所の仮処分申請決定の趣旨を無視した放送であり、人格権、名誉、プライバシー権が侵害された」として1億ウォン(約1100万円)相当の損害賠償を求める訴えを起こした。

 ソウルの声は裁判で「言論としての正当な趣旨」と反論したが、一審と二審はいずれも記者らに対し、金建希氏に共同で1000万ウォンを支払うよう命じる判決を下した。

 ソウルの声は判決を不服として上告したが、大法院は「一審と二審の判決に問題はない」として当事者の出廷や審理を行わない審理不続行で上告を棄却し判決を確定した。

 一審判決が出た直後、韓国大統領室は「金建希氏は1000万ウォンを全額寄付する予定」と明らかにしていた。

イ・ミンジュン記者

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  • ▲(左から)「ソウルの声」のイ・ミョンス記者、ペク・ウンジョン代表、ヤン・テジョン弁護士/ニュース1

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