韓国 きょうのニュース(4月29日)

◇最大野党代表 尹大統領との初会談で苦言=雑踏事故の特別法など要求

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は29日、大統領室庁舎で最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表と会談した。尹大統領が2022年5月に就任して以来、李氏と会談するのは初めて。李氏は尹大統領がソウル・梨泰院で159人が死亡した雑踏事故を巡る特別法などに拒否権を行使したことに遺憾を表明するとともに、水害の行方不明者を捜索中だった海兵隊兵士の殉職事件に絡んで捜査に圧力がかけられた疑惑を特別検察官に捜査させる法案などを受け入れるよう要請した。

◇与党 臨時執行部トップに黄祐呂元副首相を指名

 今月の総選挙で大敗した保守系与党「国民の力」は臨時執行部として党を率いる非常対策委員会の委員長に黄祐呂(ファン・ウヨ)元社会副首相兼教育部長官(76)を指名した。任命されれば、6月に開催される党大会での新執行部選出に向けた実務を進めることになる。

◇ガス料金値上げ見送りへ 物価上昇で国民の負担増

 政府が韓国ガス公社の経営再建のため、5月1日のガス料金値上げを検討していたが、見送る方向だ。ガス公社の財務状況を考慮すると値上げは避けられないという基本方針は変わらないものの、物価上昇の圧力が強まり、公共料金の値上げによる国民の負担が大きくなったためだ。政府筋によると、産業通商資源部や企画財政部などの関係官庁はガス料金の値上げ問題について議論しているが、まだ具体的な時期や値上げ幅は決まっていないという。

◇職場がつらい会社員の7割 「いじめ」に苦しむ

 職場でのつらさを訴える会社員の約7割が、仲間外れや暴力などのいじめを理由に挙げている。市民団体の「職場カプチル(パワハラ)119」が29日までに、1~3月に寄せられた相談内容の分析結果を明らかにした。同市民団体は電子メールによる相談のうち、身元を確認できた407件を分析した。それによると、「いじめ」を訴える相談が284件で全体の69.8%を占めた。具体的な内容(複数回答)は「仲間外れ、差別」が188件で最も多く、「暴行・暴言」が113件、「侮辱・名誉毀損(きそん)」が110件など。

◇4年制大学の1割以上が授業料値上げ 年間平均77万円

 4年制一般大学のうち、1割を超える26校が今年度(2024学年度)の授業料を値上げした。教育部と韓国大学教育協議会が29日、一般大学223校や専門大学(短大)142校など計409校を対象に行った分析結果を発表した。サイバー大学(通信制大学)やポリテク大学(技能大学)を除く4年制一般大学・教育大学193校のうち166校(86.0%)は授業料を据え置き、1校(0.5%)は値下げした。26校(13.5%)は授業料を値上げした。24学年度生が負担する1人当たりの年間平均授業料は682万7300ウォン(約77万8000円)で、前年比0.5%上昇した。

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