公務員の3割超が離職検討 「やりがい感じる」は4割=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国の人事革新処が30日に発表した2023年の「公務員総調査」結果によると、全国の公務員の平均年齢は42.2歳、平均勤続年数は14.2年だった。公務員であることにやりがいを感じている人は約4割にとどまり、離職するか迷っている人は3割を超えることが分かった。

 

 人事革新処は5年ごとに調査を実施している。昨年8月の時点で公務員の数は122万1746人で、休職者を除いた調査対象者111万5517人のうち85.2%が回答した。

 公務員の平均年齢は42.2歳で、5年前の前回調査に比べ0.8歳低下した。6級以下公務員の定年延長などの影響で13年に全体の平均年齢が43.2歳に上がったが、その後はベビーブーム世代の退職と新規任用の増加で低下傾向にある。昨年を年代別にみると40代が30.5%で最も多く、30代が28.7%、50歳以上が28.4%、20代以下が12.4%の順。

 勤続年数は平均14.2年で、5年前に比べ2年短くなった。20~30代の割合が拡大、40代以上は縮小した影響によるものと、人事革新処は説明した。

 女性の割合は46.7%で5年前から1.7ポイント増加し、平均勤続年数は13.9年で1.7年減少した。

 今回の調査で「すべてを考慮したところ、公職生活にやりがいを感じる」と回答した割合は41.5%、「やりがいが感じられない」は21.3%だった。残りは「普通」と答えた。

 満足度が最も高かったのは消防公務員で64.3%だった。不満を感じる割合は男性より女性が、年代別には30代で高い傾向がみられた。

 離職するか悩んでいるとの回答は34.3%で、理由は「低い給与水準」(51.2%)が最も多い。「過度な業務量」(9.8%)、「硬直化した組織文化」(8.7%)なども挙がった。 

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