「子どもがまねしたらどうするんだ」 小学生に大人気の韓国人ユーチューバー、線路立ち入り写真が物議

「子どもがまねしたらどうするんだ」 小学生に大人気の韓国人ユーチューバー、線路立ち入り写真が物議

 234万人のチャンネル登録者を抱え、「小統領(小学生たちの大統領)」の愛称で呼ばれるユーチューバーのドッティ(本名:ナ・ヒソン)が、現在も使われているとみられる鉄道の線路内に立ち入った自身の写真を投稿し、論議を呼んでいる。

【写真】線路に無断侵入…削除された投稿写真

 関連業界が2日に明らかにしたところによると、ドッティは最近、自身のインスタグラムに鉄道の線路で撮影する姿を投稿。これは、ファンとのコミュニケーションの場であるインターネットのコミュニティーサイト「Dears」に自身のチャンネル「ドッティ・スペース」をオープンしたことをPRするための投稿だった。

 しかし、この投稿がアップされた後、インターネットでは「線路に立ち入ることについて、韓国鉄道公社(KORAIL)に許可をもらったのか?」「あれは営業中の線路だ。侵入したら過料を科せられる」などとドッティの線路立ち入りを問題視する声が相次いだ。

 ドッティが撮影した場所は、ソウル市内の竜山駅近くにある白嬪踏切とみられる。ドラマ『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』のロケ地として有名な踏切で、大勢のファンが写真を撮りに訪れる。ただし、線路と交差する道路上から写真を撮るのは可能だが、線路に立ち入っての撮影は鉄道安全法によって禁止されている。

 線路の周辺は鉄道安全法による統制区域だ。列車の安全運行と市民の事故防止のために、事前に許可を得ずに線路に立ち入ることはできない。鉄道安全法第48条5項は、線路に承諾なく立ち入ったり通行したりする行為を禁止しており、これに違反した場合には100万ウォン(約11万円)以下の過料を科すと規定している。

 また、線路に立ち入る過程で鉄道施設物が損傷し、列車の運行に支障が出た場合、10年以下の懲役または1億ウォン以下の罰金に処せられる可能性もある。列車および鉄道施設物で撮影する際はKRAILの承認を受けなければならない。

 このように、鉄道線路への無断侵入は関連法で厳格に規制されているが、毎年100件以上発生していることが分かった。2018年から23年9月までに韓国全土で線路の無断通行で摘発されたケースは年平均152件だった。これにより年平均21人の死傷者が発生している。

 安全問題に対する懸念の声も上がっている。あるネットユーザーは「(問題の踏切がある)竜山三角線は一見すると列車が走っていないように見えるが、一日何回も列車が通過する」として「命が危険にさらされる可能性もある。子ども相手のユーチューバーがこんなことをして子どもたちがまねしたらどうするんだ」と指摘した。ドッティのインスタグラム上では、2日までに問題の写真は削除されている。

イ・ガヨン記者

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