賭博に手を染める青少年の低年齢化 警察庁が総合対策=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国で賭博に手を染める青少年の平均年齢が低年齢化し、賭け金欲しさに校内暴力などの犯罪も発生していることが3日、分かった。

 警察庁によると、昨年、賭博容疑で刑事立件された14歳以上19歳未満の少年犯罪者は171人で、前年(74人)に比べ2.3倍増加した。男子が92.4%と大半を占めた。

 高校生(64人)が中学生(32人)より多いが、平均年齢は16.1歳と低めだった。平均年齢は2019年の17.3歳から20年は17.1歳、21年は16.6歳、22年は16.5歳と下がり続けている。

 84.4%はオンライン賭博を利用した。利用手段はパソコンとスマートフォン(スマホ)が大部分を占めた。

 警察はスマホを使った青少年の賭博が今後も急増すると予想している。オンライン賭博をスマホゲームのように認識する傾向があり、利用時間や利用場所にとらわれずに賭博サイトにアクセスできるからだ。ネット広告などを通じて賭博サイトに誘導されるケースが多く、スマホを通じて非対面で銀行口座の開設と現金調達が可能なことも要因に挙げている。

 最近は賭け金欲しさから青少年同士の恐喝など校内暴力問題が起きたり、ネット詐欺、青少年を対象に違法な高金利で小口の融資を行う犯罪などに拡大したりする傾向が強まり懸念が高まっている。

 警察庁は青少年の賭博問題が深刻だと判断し、強力な総合対策を設け、実施する。また、今月から10月31日まで青少年を対象としたオンライン賭博を集中的に取り締まる。

 尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長は「スマホにより急速に広まっている違法オンライン賭博は青少年の未来を危険にさらす。さらに強化した警察の善導制度を積極的に活用し、犯罪の発生と再発を防止する」と述べた。

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