韓国 けさのニュース(5月7日)

◇医学部増員 裁判所への提出資料巡り政府と医療界が攻防

 政府が掲げる大学医学部の定員増の推進可否は近く裁判所が示す判断に左右されるとみられ、政府と医療界は現在、裁判所への提出資料を巡って攻防を繰り広げている。ソウル高裁は政府に対し、医学部定員2000人増員の科学的根拠となる資料や現場への立ち入り調査資料、各大学への増員枠配分に関する会議録などを10日までに提出するよう要請した。政府は医療懸案協議体については大韓医師協会と合意した上で会議録を残さなかったとし、2000人増員を決定した保健医療政策審議委員会の会議録などを提出する考えを示した。だが医療界の一部からは、保健医療政策審議委の会議録の存在自体にも疑念の声が上がっている。

◇値上がり続くノリ キンパ用の卸売価格は前年比8割高

 ノリ価格の上昇が止まらない。韓国海洋水産開発院水産業観測センターの報告書によると、キンパ(のり巻き)用ノリの平均卸売価格は4月に1束(100枚)当たり1万89ウォン(約1150円)で1年前(5603ウォン)に比べ80.1%上昇した。1万ウォンを超えるのは初めて。月別の平均卸売価格は2022年にはまだ5000ウォンを下回っていたが、昨年2月に5000ウォン、9月に6000ウォンをそれぞれ超え、今年3月には9893ウォンに急上昇した。価格が高騰しているのは、ノリの輸出が増え、在庫が平年の3分の2程度に減っているためだ。

◇企業が定期預金解約して借入金返済 利下げ先送りで

 韓国で企業が高金利の長期化に耐えきれず、定期預金を解約して借入金を返済する動きが続いていることが分かった。物価高などにより利下げの開始時期が遅れていることから、このような傾向は今年上半期も続く可能性が高いとみられる。

◇ソウル教員の約7割「悪意ある相談から教師守る仕組み、不十分」

 昨年、ソウルの小学校教師が絶え間ない保護者からの苦情に悩まされ自殺した事件を機に教権(教師としての権威・権力)回復に向けた歩みが進む中、現場の教師の7割近くは「(保護者などによる)悪意のある相談・苦情から教師を保護するための仕組みがしっかり整っていない」と認識していることが分かった。全国教職員労働組合ソウル支部が2月29日~4月1日にソウル市内の幼稚園、小中高校、特殊学校の教員377人を対象にアンケートを実施したところ、68.8%が「そうでない(仕組みが整っていない)」と回答した。

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