韓国 けさのニュース(5月8日)

◇医学部増員 議事録の真偽巡り政府と医療界が攻防

 政府が医師不足などの対策として打ち出した大学医学部の入学定員増員について医療界などと議論した会議の議事録の真偽を巡り、政府と医療界が攻防を続けている。政府は医学部定員の2000人増員を最終決定した保健医療政策審議委員会の議事録を保管しており、これを裁判所に提出すると発表したが、医療界は議事録の真偽を疑い、双方の溝が深まっている。ソウル高裁は、医学生らが政府を相手取って定員変更などの効力停止を求めた仮処分申請について、政府が提出する根拠資料などを基に、今月中旬までに抗告審の決定を出すと明らかにした。

◇5大銀行の自営業者延滞額 前年比37%増 

 高金利が続く中、融資の元金を返済できない小規模事業者や個人事業者が大幅に増えている。金融業界の関係者によると、KB国民、新韓、ハナ、ウリィ、NH農協の5大銀行で1カ月以上返済が滞っている自営業者の借入総額は、今年1~3月期末時点で前年同期比37.4%増の1兆3560億ウォン(約1545億円)に上った。新型コロナウイルス感染症の流行の影響で急増した融資の満期が迫り、返済能力が比較的低い借主を中心に延滞が増えているとみられる。

◇医療費や薬代が相次ぎ上昇 韓方・歯科も

 昨年決定された健康保険診療報酬の引き上げ分が今年反映され、医療費や薬代が相次いで上昇している。統計庁の国家統計ポータルによると、今年1~3月期の入院診療費物価指数は前年同期年比1.9%上昇し、上昇幅は2017年7~9月期(1.9%)以来6年半ぶりの高水準を記録した。韓方(韓国の伝統医学)と歯科診療費はこれを上回る上昇率を示している。歯科診療費は1~3月期に3.2%上昇し、09年7~9月期(3.4%)以降で最大の増加幅を記録した。 韓方診療費も3.6%上昇し、 12年10~12月期(3.7%)以来の高水準となった。

◇服役中の尹大統領義母 きょう仮釈放再審査

 法務部は8日、仮釈放の可否を決める仮釈放審査委員会を開き、銀行の残高証明書を偽造したなどとして私文書偽造などの罪で懲役1年の判決を受けて服役中の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の義母、チェ・ウンスン氏の仮釈放について審査を行う。チェ氏は2月にも仮釈放審査の対象となったが「不適格」と判断され、3月は審査対象から除外された。4月の審査では「審査保留」の判断が下されていた。

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