「エヌビディアのテストに合格せず」 サムスンがAI用メモリー巡る報道に反論

【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子は24日、同社の広帯域メモリー(HBM)が米半導体大手のエヌビディアに納品するためのテストにまだ合格していないとする報道に対し、「多様なグローバルパートナーとHBM供給のためのテストを順調に進行中」と反論した。

 ロイター通信はこの日、複数の消息筋の話として、人工知能(AI)用画像処理装置(GPU)に使用されるサムスン電子の第4世代製品「HMB3」、第5世代製品「HBM3E」に発熱や消費電力などの問題があり、投資家の間で競合するSKハイニックスや米マイクロン・テクノロジーに後れを取る可能性があるとの懸念が出ていると報じた。

 サムスン電子はDRAM市場で世界1位だが、HBM市場では10年前からHBMに積極的に投資してきたSKハイニックスが主導権を握っている。

 このような報道の影響で、同日の有価証券市場ではサムスン電子の株価が3%以上下げた。

 同社はこのような報道に対し、「現在多数の企業と緊密に協力し、持続的に技術と性能をテストしている」として「一部で提起されている特定時点でのテストに関する報道は、当社のイメージと信頼度を損なう恐れがある」と強調した。

 サムスン電子は新製品のHBM3Eなど、次世代HBM市場を先取りするために全力を挙げている。先月にHBM3Eの8層製品の量産を開始したのに続き、4~6月期中に12層の製品を量産することを目指している。

 同社は今月21日、半導体事業を担うデバイスソリューション(DS)部門のトップを慶桂顕(キョン・ゲヒョン)社長から全永鉉(チョン・ヨンヒョン)副会長に交代した。HBM3Eが品質テストを通過し、無事に納品することでHBM市場の主導権を奪還することが全氏の最重要課題の一つだ。

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