韓国人研究者のカブトムシロボット論文、国際学術誌「ネイチャー」「サイエンス」に掲載

パク・フンチョル建国大学教授

 パク教授の5坪(1坪=3.3平方メートル)余りの研究室は、カブトムシの写真とロボットでいっぱいだった。2021年に科学技術情報通信部(日本の省庁に当たる)から受け取った「今月の科学技術人賞」の賞牌(しょうはい)も見受けられた。研究室の向かい側にあるパク教授の実験室は12坪程度だ。

 ロボット工学者は、生物学者のように昆虫の身体構造を把握するのにとどまることなく、ロボットとしての昆虫の動きを具現化しなければならない。昆虫の身体は解剖学的に明らかになっていない部分が多く、数千回以上動作を観察しなければ、力が伝わる過程を把握することができない。

 カブトムシは夜行性の昆虫なので、明るい場所では飛ばない。飛行映像を撮るためには狭い実験室で電気を消して長い時間、待つのが常だった。カブトムシを苦労して撮影した結果、映像に親しみを覚えるようになり、20年分の研究映像を全て保管しているという。

 カブトムシ・ロボット「KUビートル」を開発している最中も、研究費が十分だったことは一度もなかったという。3D(立体)プリンターで部品を直接製作し、天井に穴を開けて超高速カメラを設置するという「苦肉策」も随所に見受けられた。中国では、飛行ロボットを実験するために建物の1階を全て使用することもある。パク教授は「海外の研究陣が協業しようと訪ねてくるが、研究環境を見て驚いて皆去っていった」とし「冗談半分だが、おそらく全世界で論文当たりの研究費が最も安いのは私だろう」と笑った。

 パク教授は、KUビートルを軍事偵察や宇宙探査用として活用するため、今も研究を行っている。映画に登場する最先端ロボットを韓国が保有する未来は、そう遠くないわけだ。パク教授は「どんな研究でも少なくとも10年以上、着実にこなしてこそ結果が出る」とし「退職まで3年あるが、力が及ぶ限りカブトムシ・ロボットを活用できるよう研究を続けていくつもり」と抱負を語った。

ソン・ボッキュ記者

【写真】カブトムシロボット

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  • ▲建国大学スマート運行体工学科のパク・フンチョル教授が31日、カブトムシに似せた超小型ロボットを手に取っている。/ソン・ボッキュ記者
  • 韓国人研究者のカブトムシロボット論文、国際学術誌「ネイチャー」「サイエンス」に掲載

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