■日本は学校体育と国の支援が調和
日本は東京五輪に続いて2大会連続でメダル数総合ランキング3位だった。メダルを獲得したのは合計16競技で、メダル量産が期待された柔道(金3・銀2・銅3)は予想外に不振だったものの、レスリングで金メダル8個(男女それぞれ4個)をさらった。前回の東京五輪(金5個)より成績が良かった。日本はレスリング女子(フリースタイルのみ実施)が2004年アテネ五輪で正式種目に採用される前から有望選手の発掘に力を入れてきた。約20年前の1980年代半ばから幼稚園児を対象にしたクラブを作り、裾野を広げてきた。4大会連続で五輪を制覇した伊調馨、日本レスリング界一のスター選手・吉田沙保里はこの時発掘された第1世代レスラーだ。2016年リオデジャネイロ五輪のレスリングで金4個・銀3個を獲得した日本は、東京で10個を獲得するという目標を立てたが、そうした投資の成果は今回のパリ五輪で実った。
陸上女子やり投げの北口榛花は同競技で、日本オリンピック史上初の陸上(トラック・フィールド)女子金メダリストになった。北口は2019年からチェコなど競技が盛んな欧州で集中トレーニングを行い、実力を養ってきた。昨年の世界陸上競技選手権で優勝するなど、ここ1-2年で急成長した。
日本は若くてダイナミックな新しいスポーツでも強い。スケートボードで金メダル2個(銀2個)を取り、同競技が初めて行われた東京五輪(金3・銀1・銅1)での善戦を引き継いだ。スケートボード女子ストリートの金メダリスト・吉沢恋は来月で満15歳になる若い選手だ。
日本は五輪で不振が続くと、2010年に「スポーツ立国戦略」という活性化政策を立てた。そして翌年にはスポーツ基本法を作り、5年単位の計画を通じて競技力強化に着手した。2015年には文部科学省スポーツ・青少年局をスポーツ庁に格上げし、エリート・スポーツ育成に投資した。2008年北京五輪、2012年ロンドン五輪ではメダル数で韓国にリードされていた日本だが、2016年リオ五輪以降は韓国を上回っている。
成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者、ヤン・スンス記者