【ソウル聯合ニュース】休場明け10日の韓国株式市場で、サムスン電子の株価は前営業日比2.32%安の5万8900ウォン(約6500円)で取引を終えた。同社の株価が終値で6万ウォンを下回るのは昨年3月16日(5万9900ウォン)以来、約1年7カ月ぶり。8日発表された同社の7~9月期の業績が市場の期待に及ばなかったことが影響したとみられる。
サムスン電子株は一時5万8900ウォンまで下がった。
前日、半導体関連銘柄で構成される米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が1.06%上昇し、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の7~9月期の業績が予想を上回ったことで韓国半導体株が上昇したのとは対照的だ。この日、SKハイニックスは前営業日比4.89%高の18万6700ウォンで取引を終え、半導体製造装置メーカーのハンミ半導体も3.07%上昇した。
証券各社はサムスン電子の業績不振が10~12月期にも続くとみて、目標株価を相次いで下方修正した。
同社が発表した7~9月期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は9兆1000億ウォンで、前年同期比274.5%増加したものの、韓国金融経済情報メディアの聯合インフォマックスが取りまとめた市場予想の10兆3047億ウォンを下回った。