文炯培・所長権限代行「ウリ法研究会で私が最も左」 政治的偏向で物議を醸す憲法裁判官たち

 李美善裁判官は、実妹のイ・サンヒ弁護士が「民主社会のための弁護士の集まり(民弁)」で「尹錫悦退陣特別委員会」の副委員長を務めている事実が問題となっている。この団体は「崔相穆(チェ・サンモク)大統領権限代行による馬恩赫(マ・ウンヒョク)憲法裁判官候補の任命先送りは違憲」として憲法裁判所に訴えを起こした。

 ウリ法研究会出身の鄭桂先(チョン・ゲソン)裁判官の夫のファン・ピルギュ弁護士は昨年12月の非常戒厳令直後、尹大統領弾劾を求める時局宣言に参加し、国会側代理人団の共同代表を務めるキム・イス弁護士が理事長を務める公益財団に勤務している。尹大統領の弁護団は「実の弟と夫が弾劾を主張している裁判官は、良心に基づくべき宣告に関与すべきではない」と主張している。尹大統領の弁護団は鄭桂先裁判官の忌避申請を行ったが、翌日棄却された。尹大統領の弁護団は文炯培権限代行と李美善裁判官の忌避申請も検討中だ。

 与党からも文炯培権限代行、李美善裁判官、鄭桂先裁判官を弾劾審判から排除すべきとの声が高まっている。与党・国民の力の羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)議員はフェイスブックを通じ「3人の裁判官は尹大統領弾劾事件から手を引き、直ちに回避することが本人にとって最低限の良心を守ることだ」と訴えている。

 このような状況で憲法裁判所は「崔相穆権限代行による馬恩赫・憲法裁判官候補の任命保留が違憲かどうかの判断を来月3日に宣告する」と発表し、問題はさらに拡大している。ウリ法研究会に所属する馬恩赫・憲法裁判官候補も盧会燦(ノ・フェチャン)元民主労働党議員に後援金を提供し、6日後には民主労働党関係者に対する公訴棄却判決を下すなど、その政治思想が問題視されている人物だ。

 これらの問題に対しある法学専門大学院の教授は「野党が強行した韓悳洙(ハン・ドクス)首相弾劾事件よりも、馬恩赫・憲法裁判官候補任命保留問題を先に処理する理由は全くない」「憲法裁判所自ら公正さを守る努力をしなければ、大統領弾劾審判の決定でも国民の信頼を得るのは難しくなるだろう」と懸念を示した。

パン・ククリョル記者、キム・ナヨン記者

【表】尹大統領の弾劾審判を審理する裁判官たちの政治的偏向

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  • ▲文炯培(ムン・ヒョンベ)憲法裁判所長権限代行。1月23日/NEWSIS
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