「釜山駅にこんなに大勢の人が集まったのは初めて見た」 尹大統領弾劾反対デモ、韓国全土に拡大

 この日のデモには「韓国史カリスマ講師」でユーチューバーのチョン・ハンギル氏が講演者として演壇に立った。チョン・ハンギル氏は参加者たちに向かって「歴史的瞬間を共にしていることにプライドを持ってほしい」「尹大統領は野党の暴圧的かつ非合法的な方法により弾劾され、無念なことにぬれぎぬを着せられた。大統領を弾劾し、予算削減などを通じて国家システムをマヒさせようとする巨大野党・共に民主党こそまさに内乱勢力だ」と訴えた。そして、「国民の上に君臨しようとする不義の憲法裁判官4人に最後の良心があるなら、自ら裁判忌避申請をするか、辞退せよ」「そうしない場合、すべての国民は不義の裁判官の審判に承服しないだろう」と言った。さらに「盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は東西統合と国民統合を強調した。今日(こんにち)の深刻な確執の中で我々が継承すべき精神だ」とも述べた。

 動画共有サイト「ユーチューブ」のチャンネル「GROUND C(グラウンドC)」を運営するキム・ソンウォン氏は「予想よりあまりにも多くの愛国市民が釜山駅に集まったのを見て『形勢は逆転した』と宣言する」と言った。与党・国民の力所属で釜山地域選出の朴洙瑩(パク・スヨン)議員と金美愛(キム・ミエ)議員も壇上に立って演説した。

 この日のデモでは20-30代が目についた。慶尚南道巨済市から来たというキムさん(25)は「私たちが生きる自由民主主義、市場経済の大韓民国が壊れるのをこれ以上、傍観していてはならないという気持ちから、大学の先輩2人と一緒に来た。雨がたくさん降っているのに集まった人々を見て勇気をもらった。これからも引き続きデモに参加するつもりだ」と語った。

 主催者側は「参加者の3人に1人が20-30代だった。これまで政治に無関心だった20-30代も振り返ってくれた」と言った。

 デモ参加者たちは1988年ソウル・オリンピックの主題歌『ハンド・イン・ハンド』を一緒に歌った。チョン・ハンギル氏が「今の大韓民国を作った父・母・祖父・祖母に感謝のあいさつをしよう」と言うと、20-30代の参加者たちが全員、一斉に「ありがとうございます」と大声で叫んだ。

 この日、釜山だけでなく大邱市、仁川市、江原特別自治道春川市など約10カ所でも弾劾反対デモが開かれた。セーブ・コリア側では、今月8日に済州特別自治道、全羅南道順天市などでもデモを開くとしている。

釜山=パク・ジュヨン記者、キム・ジュンホ記者、カン・ジウン記者

【写真】共に民主党の言論弾圧に抗議の白紙広告…「これが大韓民国で起きている現実」

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  • ▲2月1日午後、釜山市東区の釜山駅広場で行われた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾に反対するデモ。写真=NEWSIS

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