【TV朝鮮】(アンカー)
韓国最大野党・共に民主党では、フェイクニュースに関する情報提供を求めるとして、「民主派出所」という名のインターネット・プラットフォームを運営しています。ところが、同党の李在明(イ・ジェミョン)代表は削減されていない予算に対しても、「尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が削減した」という偽情報をシェアし、物議を醸しています。これもフェイクニュースになるわけですが、自ら通報するのでしょうか? パク・ハンソル記者の独自取材です。
【写真】安道杰議員「単刀直入に申し上げます。共に民主党は国民生活関連予算を削減していません」
(記者リポート)
共に民主党の李在明代表が自身の交流サイト(SNS)アカウントに「国民生活関連予算削減、誰がしたのか」というタイトルを付け、予算関連資料をシェアしました。
尹錫悦政権が削減した予算と、共に民主党が削減した予算を比較したリストですが、李在明代表は「メディアが伝えないなら、我々が真実を伝えなければならない」と、リポストを呼びかけました。
李在明代表の補正予算要求に、与党が「共に民主党が削減した国民生活関連予算をまず元に戻せ」と攻勢をかけたため、これに反論する狙いがあったものとみられます。
(安道杰〈アン・ドゴル〉 /共に民主党議員、3日)
「単刀直入に申し上げます。共に民主党は国民生活関連予算を削減していません」
ところが、李在明代表がシェアしたリストの項目のうち、相当数が事実と異なることが分かりました。
政府が削減したことになっている「敬老堂(老人憩の家)冷暖房費支援予算」は昨年の800億ウォン(約85億円)から今年は875億ウォンに増えており、「ステルス戦闘機F35導入予算」も今年は6763億ウォンで、昨年に比べ59%増額されています。
昨年とほぼ同額の予算が組まれたのにもかかわらず、「削減された」と誤って書かれている事業も多数ありました。
李在明代表がシェアした予算資料は野党支持者が作ったものと推定されています。
TV朝鮮の事実確認要請に対し、李在明代表側は「2025年ではなく2023年に議論になったものであることが確認されたので、訂正する」として遺憾の意を表明しました。TV朝鮮、パク・ハンソルがお伝えしました。
(2025年2月4日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)