【ソウル聯合ニュース】韓国インターネットサービス大手、NAVER(ネイバー)の創業者、李海珍(イ・ヘジン)グローバル投資責任者(GIO)が7年ぶりに取締役会議長として復帰することが、5日分かった。
関係者によると、ネイバーの取締役会は6日、李氏の復帰に関する案件を株主総会の議題として議決する方針だ。
李氏は2017年に取締役会議長を退任した後、主にグローバル事業に集中してきた。自国のデータや技術で人工知能(AI)を開発・運用する「ソブリン(主権)AI」の重要性を強調してきた李氏が、米国の「チャットGPT」や中国の「DeepSeek(ディープシーク)」などの攻勢の中で生き残らなければならないという危機感を強めたことが今回の復帰につながったとの見方が出ている。
昨年ソウルで開催された「AIソウルサミット」に出席した李氏は、米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)と会うなど積極的な動きを見せた。
ネイバーは昨年の売上高が10兆ウォン(約1兆600億円)を突破すると予想され、崔秀姸(チェ・スヨン)CEO体制で順調な経営を続けている。今年3月で任期を終える崔氏は李氏の復帰とは関係なく再任される見通しだ。