【TV朝鮮】(アンカー)
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾審判で妙な雰囲気が漂っています。国会に軍を投入し、戒厳解除の議決を阻止しようとしたという弾劾審判の核心事由に亀裂を生じさせる証言が相次いでいますが、国会議員を引っ張り出せと複数回指示を受けたと証言した決定的な証人である郭種根(クァク・チョングン)前特殊戦司令官でさえ、昨日(5日)の憲法裁判所の証言で説明を変えました。内乱事件の被告として防御権の次元で証言が変わったのか、あるいは戒厳直後に共に民主党が強行した弾劾の基礎がずさんだったのか確認すべきですが、憲法裁判所は事実関係を徹底して確認し、慎重に結論を出さなければなりません。リュ・テヨン記者がお伝えします。
【写真】「『人員』という言葉を使ったことはありません」と反論する尹大統領
(記者リポート)
憲法裁判所に出頭した郭種根・元特殊戦司令官は「戒厳当日に尹大統領と金竜顕(キム・ヨンヒョン)元国防部(省に相当)長官から国会議員を引っ張り出せとの指示を受けたのは正しい」と証言しました。
クォン・ヨンビン/国会側代理人
「尹大統領はその当時、証人に『連れて出てこい』と指示した対象が国会議事堂内にいる国会議員だったことは正しいですね?」
郭種根/元特殊戦司令官
「正確に正しいです」
ところが質問が繰り返されると、そう聞いたのではなく、理解したとやや違った回答をします。
郭種根/元特殊戦司令官
(「大統領が証人に『議員』と明確に言いましたか?」との質問に)「議員と人員という用語について、私が今人員と使い、議員と使ったその部分に混乱があるようですが…」
すると鄭亨植(チョン・ヒョンシク)裁判官自ら事実関係を追求しました。
鄭亨植/憲法裁判官
「証人の考えや解釈、それらは全て外して、ただ聞いた話が正確でなければ正確ではないと言って…」
結局、郭種根・元特殊戦司令官は国会議員という言葉を聞いたのではないと認めました。
鄭亨植/憲法裁判官
「人員と言いましたか」
郭種根/元特殊戦司令官
「人員」
鄭亨植/憲法裁判官
「議員ではなく?」
郭種根/元特殊戦司令官
「人員らを外に引っ張り出せ」
一昨日(4日)の国会での証言とは食い違っています。
郭種根/元特殊戦司令官(2月4日、国会内乱国政調査特別委員会聴聞会)
「大統領と金竜顕(キム・ヨンヒョン)元国防長官による『国会議員を引っ張り出せ』はこの2種類の事実も正しいです」
尹大統領は、郭種根・元特殊戦司令官が共に民主党の金炳周(キム・ビョンジュ)議員のユーチューブでこのような陳述を始めた時から「弾劾工作が始まった」と主張しました。
尹錫悦大統領
「『人』という表現を使わず、議員なら議員だ。『人員』という言葉を使ったことはありません」
尹大統領は「いきなり電話して引っ張り出せと指示することが、公職社会で可能なことか」と指摘し、常識の観点で聞いてほしいと裁判官たちに要請しました。TV朝鮮、リュ・テヨンがお伝えしました。
(2025年2月6日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)