韓国社会に浸透した「戒厳=内乱」認識巡り尹大統領「戒厳宣布は大統領の権限」「共に民主党が『内乱』の構図を作り上げた」

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は11日、自らの弾劾審判で「(野党)共に民主党が内乱フレームをつくり上げた」と発言した。

 尹大統領は同日行われた弾劾審判で、申源湜(シン・ウォンシク)国家安保室長に対する証人尋問後、発言の機会が与えられた際に上記のように述べ「非常戒厳令宣布とそれに伴う措置は憲法上の大統領の権限だ」と主張した。尹大統領は「弾劾訴追委員団と共に民主党が内乱フレーム(構図)としてつくった言葉『誰かを引きずり出すことや逮捕』は全く行われず、軍人が国民に抑圧や攻撃を加えた事実はない」とした上で「戒厳状況で秩序を維持しようとした軍人たちが市民から暴行を受けるような状況だった」とも訴えた。

 国会が戒厳令解除要求案を可決した後、尹大統領は韓国軍合同参謀本部地下にある支援室に20-30分いたが、これについて尹大統領は「国会法を確認するためだった」と述べた。尹大統領は「(テレビで国会の戒厳令解除要求案)可決が出た」とした上で「禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長と議員らが議論していたことを思い出し、戒厳令解除の文言をどう作成すべきか考え、(スタッフらに国会法を)持ってくるよう指示したが、持ってこられなかったので多くの時間がかかった」と説明した。

 尹大統領は「民情首席に文言のため必要だから検討するよう伝え、(民情首席が作成した案を)そのまま受け入れることにした」「また国防長官(金竜顕〈キム・ヨンヒョン〉)と陸軍参謀総長(朴安洙〈パク・アンス〉)を呼んで軍の撤収を指示した。国務委員たちは事前に秘書室長が全員呼んでいたので待機していたが、(国務会議までは)少し時間がかかると聞いた」「戒厳令解除までただ待つのではなく、国民向けのブリーフィングが必要と考え簡単な談話文の作成を指示し、それが完成したので降りて準備させて発表したところ、(国務会議での議決)定足数が満たされたので解除のための国務会議をすると言った」と証言した。

イ・ヒョンスン記者、イ・ソンモク記者

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  • ▲尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領。2月11日撮影。

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