尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾審判を審理している憲法裁判所が、韓悳洙(ハン・ドクス)首相を証人として呼びたいという尹大統領側の申請を棄却した。憲法裁はまた、中央選挙管理委員会のサーバーに対する検証要求も、裁判官の満場一致で棄却した。
【写真】記入済み投票用紙に折り目がないように見えるのは「形状記憶紙」だから!? 不正投票疑惑に反論する選管広報映像
文炯培(ムン・ヒョンベ)憲法裁判所権限代行は11日、尹大統領弾劾審判の7回目の弁論期日の最後に「非請求人(尹大統領)側の韓悳洙、イ・ギョンミンに対する証人申請は、その必要性が不足しており、棄却する」と表明した。韓首相とイ・ギョンミン防諜(ぼうちょう)司令官職務代理を証人として呼ぼう、という尹大統領側の申請を受け入れなかったのだ。
文代行は、尹大統領側の2回目の選管サーバー検証要求も受け入れなかった。憲法裁は先月30日、尹大統領側の検証要求を一度棄却している。尹大統領側が異議を提起すると、裁判官評議を経て、これを再び棄却したのだ。文代行は「先の決定に法令違反はない」とし「満場一致で2回目の検証申請を棄却する」と述べた。
憲法裁は、尹大統領側が今月10日に追加で申請した証人3人については「裁判官評議を経て採否を決定したい」とした。尹大統領側は最近、姜義求(カン・イグ)大統領秘書室第1付属室長、パク・キョンソン元ソウル東部拘置所長、慎鏞海(シン・ヨンヘ)法務部(省に相当。以下同じ)矯正本部長を証人として申請した。
一方、この日の弁論期日では、李祥敏(イ・サンミン)元行政安全部長官、申源湜(シン・ウォンシク)国家安保室長、白鍾郁(ペク・チョンウク)元国家情報院(韓国の情報機関)第3次長、金竜彬(キム・ヨンビン)中央選挙管理委員会事務総長の4人に対する証人尋問が行われた。なお、尹大統領は申室長の証人尋問が終わった後、先に拘置所へと戻った。
次の弁論期日は今月13日だ。この日は趙太庸(チョ・テヨン)国家情報院長、金峰植(キム・ボンシク)元ソウル警察庁長、チョ・ソンヒョン首都防衛司令部第1警備団長に対する証人尋問が予定されている。
兪鍾軒(ユ・ジョンホン)記者、パク・ヘヨン記者