国民の力議員「共に民主党が郭種根・前司令官を懐柔、朴範界議員が書いた文章で答弁リハーサル」

キム・ヒョンテ707特殊任務団長と面談

 保守系与党「国民の力」所属で韓国国会の国防委員長を務める成一鍾(ソン・イルジョン)議員は12日、「非常戒厳当時の戒厳軍投入状況に関連して、(進歩〈革新〉系最大野党の)共に民主党において郭種根(クァク・チョングン)前特殊戦司令官を懐柔した状況が確認された」と発言した。成議員はこの日、対政府質問などで「きょう面談したキム・ヒョンテ陸軍特殊戦司令部707特殊任務団長が『民主党に利用された』と証言した」としつつ、このように主張した。

【写真】郭種根・特殊戦司令官、キム・ヒョンテ第707特殊任務団長と面談する朴範界議員(2024年12月10日)

 成議員によると、キム団長は「昨年12月5日と12月10日に民主党の懐柔があった」と語ったという。12月5日は、郭・前司令官が民主党の金炳周(キム・ビョンジュ)議員のユーチューブのチャンネルに出演する前日だ。成議員は「金炳周議員が郭・前司令官に電話をして『抗議訪問の形式で(特殊戦司令部に)行くつもりなので、自然に衛兵所に出てくるように』と要求した」「金議員は質問もあらかじめ教えてやり、希望する回答に誘導した」と語った。その上で成議員は「郭・前司令官がユーチューブに出演する2時間前に、このような(懐柔の)状況をキム団長に説明した」と述べた。翌日、郭・前司令官は金議員のユーチューブのチャンネルに出て「金竜顕(キム・ヨンヒョン)国防相が本会議場から議員を引っ張り出せと指示したが従わなかった」と証言した。

 成議員は「民主党の懐柔は12月10日の国会国防委員会の一時休会の過程でもあった」と語った。成議員は「当時、国会3階の空間で民主党の専門委員が郭・前司令官とまず会って懐柔を始め、ここに夫勝粲(プ・スンチャン)、朴範界(パク・ポムゲ)議員が加勢した。キム団長は当時、同じ空間でこの様子を見守っていたという」「彼は『朴範界議員が、自分で書いた文章を郭・前司令官に見せながら、そのまま言うように強要した』と証言した。『答弁リハーサル』をしたということ」と伝えた。

 この日の国防委員会で、郭・前司令官は「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が直接電話で『(本会議場の)ドアを壊して議員たちを引っ張り出せ』と言った」と証言した。

 さらに成議員は「こうした内容を発表してもいいかどうか尋ねたら、キム・ヒョンテ団長は『公開してもいい。私が軍検察で20時間ほどかけて直接供述した内容で、調書にも全部ある』と答えた」と伝えた。

 こうした主張に対し、民主党の朴範界議員は「真っ赤なうそ」だとし「郭・前司令官に尹大統領との電話の内容を語ってほしいと言ったのであって、本人が全部話した」と反論した。夫勝粲議員も「その場には補佐陣など10人余りの人間がいたのに、『こういうふうに話せ』と言ったという(成議員の)主張は常識的か」と述べた

 本紙は、キム・ヒョンテ団長の立場を尋ねるため複数回連絡を取ったが、接触はできなかった。

キム・ヒョンウォン記者、キム・ジョンファン記者

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