日本の消費税制度を悪用…74億ウォン相当の金塊を密輸 、日本で10%高く売った犯行グループを韓国で検挙

 粘土の中に金塊を隠し、香港から日本へ密輸しようとしたグループが韓国警察に検挙された。

【写真】押収された金塊収納用ベルト

 京畿北部警察庁の刑事機動隊は、韓国関税庁と協力して関税法違反の疑いで39人を検挙し、このうちリーダー格の40代の男を逮捕したと12日明らかにした。

 男らは2023年12月から昨年9月にかけて、時価総額74億ウォン(約7億8100万円)相当の金塊78個(計85キログラム)を密輸し、7億ウォンの不当利得を得た疑いが持たれている。

 犯行グループは、香港で購入した金塊を日本で販売する場合に消費税(約10%)分を多く受け取れる点に着目し、犯行に及んでいた。持ち込んだ金は仁川空港を経由して日本に運び、日本の金取扱業者に購入価格よりも10%高く売った。この過程で、香港から直接日本に金を運ぶと疑われやすいため、韓国の仁川空港を経由したことが分かった。

 犯行グループは主に高校の同級生や家族に「日本に旅行に行かせてやる。旅費も全て出してやる」と持ち掛けて犯行に加担させていたことが分かった。

 警察の関係者は「新たな手口が確認された場合は関係機関に随時通知し、制度を改善できるよう税関など関連機関と協力を強化する予定」と説明した。

議政府=キム・ヒョンス記者

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