光州市の若者で、演壇に立ってマイクを握る人もいた。チョン・ミンソクさんは「私たちは進歩系だとか保守派だとかとは関係なく、ただ国を守ろうという気持ちだけでこの場に集まった。光州市はこれまで、共に民主党の票田だということを自任してきたが、いったい何が変わっただろうか。忠清南道天安市や慶尚南道金海市にもある(外資系大型スーパー)『コストコ』が一つもないのが自慢になるのか。(光州には)死につつある商業圏、青年人口流出、ずるずる引き延ばされている地下鉄工事による交通難しかない」と訴えた。
弾劾反対デモには全国各地から参加者が集まった。ソウル市から来たイ・スジンさん(51)は「光州でもこういうデモが開かれてこそ、地元のムードに押しつぶされていた人々も声を上げられるようになると思ったので来た」と語った。
演壇に上がった「韓国史カリスマ講師」でユーチューバーでもあるチョン・ハンギル氏は「5・18光州民主化運動に追悼の意を示すために赤い服を着てきた。全羅道であれ、(保守系が多い)慶尚道であれ、国の危機の前では一つにならなければならない。我々韓国人は今までも危機に見舞われるたびに一丸となって克服してきた。今の大韓民国の政治的・経済的危機も、皆が一つになって団結すれば、そして尹大統領が復帰すれば、必ず克服できるだろう」と訴えた。チョン・ハンギル氏は本紙記者の取材に、弾劾反対デモを批判した姜琪正(カン・ギジョン)光州市長などに対して「彼らが闘争・対立を叫ぶならば、我々は和合・統合・愛を掲げた戦略を展開する」と語った。
セーブ・コリアでは大規模な弾劾反対デモを続けていく計画だ。今月22日には大田市、来月1日にはソウル市でデモを開くと発表した。今月1日の釜山駅デモに警察推定で1万3000人が、同8日の東大邱駅デモには5万2000人が集結した。
光州広域市=曺泓福(チョ・ホンボク)記者、キム・ジョンヨプ記者、キム・ミョンジン記者、安重顕(アン・ジュンヒョン)記者