自然災害の前兆? スペイン・カナリア諸島の海岸で発見された生物とは

 【NEWSIS】「災害の前兆」「終末の生命体」として知られる大型深海魚リュウグウノツカイがカナリア諸島の海岸に打ち上げられ、人々に恐怖を与えている。

 米紙ニューヨーク・ポスト(The New York Post)は18日、ジャム・プレス(Jam Press)の報道を引用して、「リュウグウノツカイがカナリア諸島のプラヤケマダ海岸で海水浴客によって発見された」と伝えた。

【写真】カナリア諸島で発見されたリュウグノツカイ

 この時撮影された動画は交流サイト(SNS)「インスタグラム」で900万回を超える再生回数を記録している。

 リュウグウノツカイの目撃は地震や津波といった自然災害の前兆だとよく言われている。

 日本では2011年の東日本巨大地震災発生の2年前から、リュウグウノツカイをはじめ、そうした生物が数十匹海岸で発見されていたという。

 動画のコメント欄には「何か悪いことが起こりそうだ」「(こうした深海魚が)水面上に現れる時は地震が起こるということだ」などの声が多く寄せられている。

 しかし、専門家らは「根拠のない話だ」として、「終末の前兆」だという説を一蹴した。

 科学者らは、このように浅い海で発見されるリュウグウノツカイについて、たいていの場合は病気になったり、弱って死にそうになったりしている状態だとみている。

 鹿児島大学の本村浩之教授(魚類分類学)は「リュウグウノツカイの出現は自然災害とは関係ない。この魚は体調が良くない時に水面上に浮上してくる習性があるようだ。流れに乗って浮上し、死んだ状態で発見される場合が多い」と語った。

ノ・ジウォン記者

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