【TV朝鮮】(アンカー)
2月25日の11回目の弁論期日を最後に、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する弾劾審判は、宣告を残すのみとなりました。尹大統領は68分間、休むことなく最終陳述を行い、その際には準備してきた原稿をおおむね落ち着いて読みましたが、野党の予算削減や尹大統領当人に対する捜査に言及するときは声が強まることもありました。まずはイ・ナクウォン記者がお伝えします。
(記者リポート)
尹大統領は午後9時5分、最終陳述の時間に合わせて憲法裁の審判廷に出てきました。
弾劾審判最終陳述
「尊敬する裁判官の皆さん。そして愛する国民の皆さん」
尹大統領は壇上に手を載せたまま、落ち着いて77ページ分の原稿を読んでいきました。野党の国防予算削減に言及する部分では、声に力が入り、
弾劾審判最終陳述
「一体誰の指示を受けて、このように核心予算ばかりをたったっと選び出して削減したのか」
野党の暴走を指摘するときは、強調する単語を繰り返して言うこともありました。
弾劾審判最終陳述
「まるで政府をまひさせることが唯一の目標であるかのように、国会の権限をむやみに、むやみに(原稿は1回)振り回しました」
自分に対する捜査に言及するときは、国会側をしばし見つめつつ声を強めることもありました。メディアに配布された原稿にはなかった文章です。
弾劾審判最終陳述
「私もやはり捜査業務に26年間従事した人間ですが、このように複数の捜査機関が無差別的に、一つの事件に飛びかかるありさまは見たことがありません」
この部分では、感情が激しくなったかのように紙をさっとめくることもありました。
尹大統領は水をたった2口飲んだだけで68分間にわたり、韓国の憲政史上初となる、現職大統領弾劾の弁論最終陳述を行いました。TV朝鮮、イ・ナクウォンがお伝えしました。
(2025年2月26日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)